「(略)ご案内の通り、先週8日夕方、日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、それに伴い気象庁から「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されました。
これは、南海トラフ沿いの想定震源域では大規模地震が発生する可能性がふだんと比べて相対的に高まっていることを示し、巨大地震への注意を呼びかける情報です。
これを受け同日、中村知事は県民の皆様へのお願いを発出しましたので、今朝はその概要についてご報告させて頂きます。
まず、前提として県民の皆様にご理解いただきたいのは、今回の臨時情報(巨大地震注意)は大規模地震の確実な発生を予知するものではなく、不確実性をはらんだ情報ということです。
このまま大きな地震が発生することなく収束する可能性もありますが、気象庁は今後1週間ほど、8/15くらいまでは最大震度6弱程度の地震に注意するよう呼びかけており、そうしたことを踏まえ、県民の皆様に対するお願いは次の2点であります。
まず、1点目は「それぞれの状況に応じた地震への備えを実施すること」です。
大規模地震の発生に備え、具体的に確認頂きたいポイントは4つあります。
まず、「避難場所および避難経路」について家族や職場内で検討をお願いいたします。
「家族との安否確認手段」についても、どんな方法で安否を伝えるかご確認ください。
次に、「非常用持ち出し品や家庭における備蓄」の確認です。
今、ホームセンターやスーパーでは防災関連商品が売れているそうですが、まだの方はぜひ備えて頂ければと思います。
そして「家具の転倒防止など住宅における安全対策」です。
このように身近なところから、そして個人や家族など「自助」に対する備えをしっかりと行って頂きたいというのが1点目のお願いです。
2点目は、「冷静な行動を心がけ、可能な限り日常生活を継続すること」です。
決してパニックに陥ることのないよう、冷静に日常生活を送ってください。
食料品や生活必需品の買い占め、またSNS等における悪質なデマや根拠のない噂などの拡散につきましては大変な混乱を招きますので、絶対にお止めください。
以上につきまして、県民の皆様にはぜひご理解とご協力を宜しくお願い申し上げたいと思います。
県では関係機関と連携し、非常事態に即応できる体制を整えてまいりますので、県民の皆様におかれましては地震への心構えを高めつつ、冷静に行動して頂きますよう宜しくお願いいたします。
今朝は「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」への対応に関する知事から県民の皆様へのお願いについてご報告させて頂きました。
気象庁による発表では、地震発生から1週間程度は注意が必要ということですが、決して1週間たてば安全ということではありません。
楽観と油断を排除しながら、先ほど申し上げた2点についてしっかりと備えてまいりたいと思います。今週も宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 12:29