私が所属する総務企画委員会では、6/5・6の2日間、観光スポーツ文教警察委員会と合同で県内視察を実施。
総務企画委員会として本日は「学校法人加計学園・岡山理科大学獣医学部」を訪問し、今治市での「地域の声を聴く会」に出席しました。
主なポイントについて以下にまとめてみました。
【学校法人加計学園・岡山理科大学獣医学部】
〇2018年4月、国内で52年ぶりに、西日本の私立大学として初の獣医学部として設置された
〇学科構成は獣医学科(入学定員140名/6年制)と獣医保健学科(入学定員60名/4年制)の2つ
〇特に獣医学科では、社会ニーズに対応でき国際的にも活躍できる獣医師を育成することを目的とし、「獣医学を“愛玩動物”、“産業動物”、“実験動物”の3分野に分け、それぞれの専門獣医師を育成する」という教育プログラムを設けており、他の獣医学部にはない大きな特色となっている
〇本年3月に獣医師国家試験の合否が発表され、大学開設後初めてとなる新卒者の結果は114人の受験者のうち合格者は77人(合格率67.5%)であった
【地域の声を聴く会】
〈テーマ〉 「しまなみ地域の滞在型観光の促進について」
〈参加者〉
今治地方観光旅館ホテル同業組合 代表理事/菊川 堅吾氏
株式会社わっか 代表取締役/村上あらし氏
公益社団法人今治地方観光協会 常務理事兼事務局長/山﨑 昭二氏
〈オブザーバー〉今治市長/徳永繁樹氏
〇コロナ禍を乗り越えた後、市内の宿泊施設は1200室から1800室に拡大した
〇韓国(ソウル・プサン)からのインバウンド効果は当地域でも手応えを感じている。県には、松山からしまなみ地域への誘客に更なる力添えを頂きたい
〇広島空港をよく利用するが、大連や北京など中国からのインバウンドの多さに圧倒される。中国から広島空港に着陸する際さまざまな地方のプロモーションビデオが流れるのだが、そこでしまなみ地域のPRビデオが流れるようぜひ県からアプローチして頂きたい
〇今治港開港100周年を迎えた2022年11月に開幕した「せとうちみなとマルシェ」は、おかげさまで多くの方に支持され、昨年度は34.5万人に来場頂いた
〇現状、9割が市民・県民となっており、今後は県外に向けてもアピールして集客につなげたい
〇マルシェは年24回開催だが、開催前日の宿泊客が20%増加するなど、経済効果は安定に加え広がりを見せている
〇今年はサイクリングしまなみ大会が10/26(土)27(日)に予定されているが、両日ともマルシェを開催する予定。県外や国外を含め3500名が参加される中、どんなコンテンツを用意し、それらがどのような相乗効果を生むのか期待しつつ準備を進めている
〇これまでの大会では、1か月前に県外・国外から試走に来られるお客様が一定存在することが判明していて、実は9月からしまなみ地域への経済効果が生まれている
〇大三島への宿泊客の35%は外国人だ。GWは日本人客の予約が多かったが、GW後は外国人の予約が目白押しでその99%はサイクリング目的となっている。年間を通して50%以上が外国人客だ
〇外国人客への対応で難しいのは宗教や文化の違い。ビーガンやベジタリアン、ハラルなどの食事制限に最新の注意が必要だ。フライパンに油が一滴でも付いていると大きなトラブルとなる場合があるため、受け入れる側の知見をより高めていく必要がある
〇外国人客を受け入れる際の課題は、言語の対応や案内表示。翻訳アプリのAI化やグーグルマップへの情報搭載(自転車でのルート検索など)が今後クリアすべき大きな課題と感じている
〇従業員全員に語学スキルを持たせるより、チャットGPTを更に進化させて翻訳アプリを自在に活用できるような環境整備を急ぐべきだ
〇また外国人客に対する言語対応のため自社で人材を確保しようとしても難しいが、海外に向けて求人すると意外に採用しやすい。例えば寮とか住まいの提供など、外国人材を受け入れる仕組みが構築できれば言語対応のみならず、人手不足の解消や地域への雇用創出が可能となると考えるので、ぜひ検討頂きたい
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 20:30