「(略)県議会では先週、常任委員会が開催され、活発な論戦が行われました。
今朝は、私が所属する観光スポーツ文教警察委員会での質疑の概要をご報告させて頂きます。
まず、観光スポーツ文化部の所管する新規事業の中から、豪州(オーストラリア)からの観光客誘致に向けた取組みについて質問がありました。
理事者からは、豪州の旅行者は滞在日数が長く、旅行消費単価が高いという特徴があり、広島と福岡への訪問が多いため、これを本県に取り込みたいとの意見が述べられ、特に瀬戸内しまなみ海道からのルートや松山へのフェリーの2ルートの活用が強みになるとの期待が示されました。
さらに、トレッキングやお遍路も人気があるので、豪州の旅行会社やメディアを招いたモニターツアーで魅力を発信していきたいとの答弁がありました。
私は、この事業は“広島県との連携”が重要なポイントになると考えています。
豪州における広島の人気は全国で5番目に高く、年間7.7万人が訪れるそうですが、しまなみルート、松山フェリールートそれぞれで広島側とのタイアップ戦略が可能であり、どのくらい本県に呼び込むことができるか、予定している3年間をかけて最大の成果を挙げられるよう取り組んで頂きたいし、その後押しをしっかりと行ってまいりたいと思います。
その他に私からは、1月に国際交流促進議連で韓国を視察した際、現地の方々から寄せられた要望をお伝えし、いずれも要望実現に向けた対応を進めるとの積極的な答弁を頂きました。
両国の持続的なウィンウィン構築に向け、引き続き取り組んでまいります。
次に県教育委員会の所管ですが、小中学校のスクールサポートスタッフや不登校支援に関する事業費が増えた理由についての質問がありました。
理事者からは、各市町から教員の資料作成などを補助するサポートスタッフのニーズが増えている現況が述べられ、現行の138人から193人に増やすとの答弁がありました。
また不登校支援については、仮想空間「メタバース」上の学び場への参加者を、現在の30人から最大80人まで対応できるようにする方針が示されました。
これに関して私からは、補助してほしい業務の内容については地域や学校によってニーズが異なると思うので、あくまでもこれにより教員の負担軽減を実現するという観点から適切に対応されるよう要望しました。
最後に県警に関してですが、私は新規事業の中から、防犯カメラを活用した捜査の状況について質問を行いました。
理事者からは、2023年の刑法犯摘発1816件(余罪除く)のうち、27.4%の498件で防犯カメラが端緒であったとのことで、防犯上の効果の高さについて説明があり、新年度は、松山市中心部の繁華街で人通りが多い交差点などにリアルタイムで映像を確認できるカメラ12台を設置し摘発活動強化を図りたいとの答弁がありました。
私からはその他に、特種詐欺の現状と対策について、また、自動車の後部座席のシートベルト着用率が愛媛県は全国ワースト3位であることについて改善に向けた取組みを要望しました。
以上、今朝は先週行われた常任委員会での論戦の一部についてご報告させて頂きました。
常任委員会は、今回をもって新たな所属へと配置替えになります。
この1年間、観光スポーツ文化部、県教育委員会、県警と、それぞれの行政分野において、県内外の視察研修も含め、たくさんのことを学ばせて頂きました。
関係各位に感謝を申し上げたいと思います。
深めた知見を今後の県政の発展につなげるべく、今後も議員としての務めを果たしてまいりたいと思いますので、今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 15:53