本日は、国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)を視察しました。
同病院は、国のがん医療・研究の基幹病院として“世界最高のがん医療の提供と新しいがん医療の創出”をミッションとして掲げ、放射線治療、再生医療を中心に新しいがん医療の提供を図っています。
また、医師、看護師はもちろん、薬剤師や理学療法士、管理栄養士、医療ソーシャルワーカー、社会保険労務士、ハローワーク出張相談など多職種のチームによるきめ細かな患者サポート体制のほか、一昨年には民間の三井ガーデンホテル柏の葉パークサイドを建設し、通院患者が安心して治療を受けられる環境の整備が図られています。
ホテル建設以前は通院時間2時間以内、距離にすると50km以内の患者さんがほとんどでしたが、建設後は宿泊可能ということで50kmを超える遠方の患者さんが6割近くを占めるほど利便性が向上したそうです。
このようなしくみを愛媛県で構築できれば、南予からも東予からも安心して県立中央病院や四国がんセンターなどで治療を受けることができると感じました。
現在、医療従事者をホテルに配置することが法律上できないため隣接病院から駆けつけるという形を取らざるを得ないのが課題とのお話があり、政治的な課題と受け止めしっかり取り組んでまいりたいと思います。
この他にも賃貸型のラボ視察として三井不動産が経営しているリンクラボ FS CREATIONやNEXT医療機器開発センターも視察し、“これまでの辛いがん治療からやさしい治療への変革こそ先端治療”との思いで任務の遂行に当たられる各位のお話に、わが国のトップランナーとしての並々ならぬ決意を感じました。
今回の視察成果を今後の本県がん対策の拡充強化に繋げてまいりたいと思います。
ご案内と丁寧なご説明を頂きました本県所縁の土井センター長をはじめスタッフの皆様に心から感謝申し上げます。
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 17:17