1/18視察2か所目は当別町を訪問。
“JR新駅開業と駅前広場整備事業”、“道の駅とうべつの経営展開”について調査を行いました。
同町は人口15916人で、伊達正宗の流れをくむことから2009年に宇和島市と姉妹都市を結んでいます。
人口減少に歯止めをかけ将来的に人口2万人をめざすまちづくりを検討する中、同町出身者が社長を務めるロイズ社の工場建設を契機として包括連携協定を結び、工場近くにJRの新たな駅を設置するよう共同で2020年1月にJR北海道へ要望書を提出。
その後は駅舎とホームの建設費約10億円はロイズ社が負担、駅前広場の建設費約6億円は当別町が負担する形で事業化を行い、2022年3月に新駅“ロイズタウン駅”が、同12月に駅前広場がオープンする運びとなったそうです。
一方、“道の駅とうべつ”は、“当別の将来を変える起爆剤”と位置づけ、ターゲティングとポジショニングを明確に設定した上で検討が進められ、2017年に開業。
道産木材をふんだんに使用し、北欧風のぬくもりに包まれた道の駅内には、農産物直売所や物販コーナー、レストラン、イベント広場など多彩な構成で賑わいを見せ、とりわけ注力したという24時間トイレは芸術的な雰囲気を醸し出すほど素敵でした。
そうした中、姉妹都市“宇和島市”の特産コーナーを発見。
当別町では冬の生産品が少なく加工品も出荷量が減るため、今から旬を迎える柑橘など“愛媛県産品で冬を乗り切る”とのお話でした。嬉しいですね。
2018年には中村知事も訪れ、北海道初となる“えひめ食の大使館”の認定式が行われたそうです。
それにしても北海道でみきゃんをはじめ県産品の並ぶ姿が見られるとは思いもよらず、大変感動しました。
そんな“道の駅とうべつ”は昨年度、開業以来最高の84.2万人が来場し、今年度目標の100万人はほぼ確実に達成される見通しとのことでした。
同町の企業や県外自治体とのタイアップや道の駅を活用したまちづくりは、本県経済の活性化にとっても重要な手がかりとなりそうです。
今回得た知見を有意義な形でアウトプットできるよう引き続き研鑽を進めてまいりたいと思います。
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 16:05