「(略)県議会では先週、常任委員会が開催され、活発な議論が行われました。
今朝は、観光スポーツ文教警察委員会で私が行った質問の中から主なものについてご報告させて頂きたいと思います。
まず、観光スポーツ文化部です。
私は、松山から韓国(ソウル・プサン)への定期便就航に関して、経済効果や安定就航を維持するための課題等について質問しました。
理事者からは、年間の経済効果はソウル便で約33億円、プサン便で約15億円とのことで、
課題としては、本県からの韓国側への旅行客(=アウトバウンド)を増やすこと、そのためにも全国平均を下回る水準であるパスポート取得率を向上させるための取り組みを進めていくとの答弁がありました。
私からは、本会議で取り上げた観光の高付加価値化という観点から、欧米豪等の富裕層を誘客する商品造成やデジタルとリアルの様々な仕掛けを講じながら、令和元年比で倍増となる令和9年度訪日外国人観光消費額100億円という目標達成に向けた積極的な取組みを要請いたしました。
次に、県教育委員会です。
全国的に増加し続ける不登校児童・生徒の問題が深刻な課題となっていますが、県内の中学生が高校に進学する際に直面する進路問題について尋ねました。
不登校生徒本人の意向が特別支援学校でもなく、定時制でも通信制でもないため、県立高校の普通科を選んだものの、発達障がいや起立性調節障害などへの配慮が難しいため、最終的に不登校や退学となるケースが少なくないとの指摘がありますが、
私立松山学院高校では、昨年から「普通科Newコース」という不登校を受け入れる特別クラスを開講したところ、初年度45人、今年度120人が入学するなど、非常に大きな期待を集めており、
私は県立学校でも、発達障がいをはじめ、様々な特性を持った生徒の受け皿となる「学びの多様化」をぜひ進めて頂きたいし、高校再編計画の中でそのような取り組み方針等があれば教えてほしい、と質問しました。
答弁では、現在、北条高校に新設予定の愛媛風早高校(仮称)が、1日4時限を基本とし、昼間2部定時制と通信制を組み合わせた自由で柔軟な環境をめざし、学びの多様化を実現する突破口にしていきたい旨の答弁がありました。
今後ますます教育の多様化が進むと思われる中、ぜひ1つのモデルケースとして積極的に取り組んで頂きたいと思います。
そして、県警察本部です。
私からは、大きな社会問題となっている闇バイト問題について取り上げました。
答弁によりますと、2019年1月から今年6月に県警が摘発した特種詐欺実行犯48名のうち、約4割にあたる18名が犯行に至ったきっかけがSNSでの募集だったということで、ヤミ金融返済が滞り業者から指示されたものが2名いたとの説明があり、県内の闇バイト問題は、強盗などの凶悪事件は現在把握していないとのことでした。
私からは、SNSをきっかけに犯罪に加担し抜けられなくなるといった悩みを決して一人で抱え込まず、現在、県警で運用している警察相談専用電話#9110があまり知られていない現状に鑑み、周知啓発に積極的に努められるよう要望を申し入れました。
今朝は、先週行われた観光スポーツ文教警察委員会で私が行った質問の中から主なものについてご報告させて頂きました。
県議会9月定例会は、あさって10/4本会議が行われ、表決・閉会となります。
最後まで審議を尽くしてまいりますので、今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 09:54