本日午後は、県総合教育センター内に今月3日に設立されたばかりの「メタサポセンター」を視察しました。
同センターは、
★メタバース(仮想空間)上の学びの場「メタサポキャンパス」による生徒への支援
★学校や関係機関への訪問による助言・情報提供(アウトリーチ型支援)
★魅力ある学校づくり研修会(不登校の未然防止に向けた研修会)の実施
等の取り組みを通じて各学校と児童生徒の「つながり」をつくり、個々の状況に応じた学習機会を保障しながら、社会的自立に向けた各種支援の充実を図ることを目的としています。
今年度は、校内サポートルーム設置事業の対象となる中学校(東中南計8校)が対象で、定員は30名程度を想定。平日の9:00から16:00までを活動時間としています。
「メタサポキャンパス」では、「グリーティングルーム」や「クラスルーム」、「フリースペース」などがあり、担当スタッフとチャット等によるコミュニケーションや、学習動画を活用した自主学習、共通のテーマに基づいた交流活動、教育相談など、さまざまな活動が行われます。
担当スタッフやセンター長は、対象生徒の活動状況を学校に報告し、在籍校の校長は、報告書等を基に出欠の取り扱いを判断することとなっています。
アウトリーチ型支援については、「メタサポセンター」指導主事が学校等を訪問し、校内サポートルーム設置モデル校での実践成果を広く周知することで、不登校児童生徒の支援や不登校の解消に向けた有効な取組みの充実を図ります。
魅力ある学校づくり研修会は、小中学校の不登校児童生徒支援に関わる教職員が、不登校の未然防止に向けた魅力ある学校づくりに必要な知識を習得するとともに、フリースクール及び市町教育支援センター(適応指導教室)関係者と連携して、講義、研究協議等を行うことにより、各学校における不登校の未然防止等の支援を図ることを目的に、年2回開催されます。
全国の不登校児童生徒は現在245,000人で、5年で倍増している深刻な事態となっています。
本県におきましても年々増加し、現在の不登校は2,000人以上、40人クラスだと1クラスに2人という状況となっています。
「メタサポセンター」の視察後、引き続いて「地域の声を聴く会」が行われ、不登校児童生徒への支援の現状等について、愛媛大学大学院の城戸教授、県フリースクール等連絡協議会の孕石会長、久米中学校の田中校長、メタサポセンターの長谷部・坪田指導主事から現状報告を含め、種々の意見交換を行いました。
日々子どもたちと触れ合う現場ならではの視点で、それぞれの方から様々な示唆に富む意見を拝聴することができました。
今回の視察で得た貴重な知見を今後の活動にしっかりと生かしながら、不登校の解消や未然防止に向けて全力で取り組んでまいりたいと思います。
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 23:10