「(略)ご案内の通り、県ではアフターコロナの地域経済振興を見据え、今月から来月にかけて、韓国・釜山、ベトナムへの国際チャーター便を運航いたします。今朝はその概要についてご報告させて頂きます。
まず、韓国につきましては、本年3月、チェジュ航空による松山―ソウル便が週5往復に増便して運行を再開したところでありますが、今回はエアプサンによる、韓国・釜山との初めてのチャーター便となります。
運航期間は今月25日から8/15までの、火、金、日の週3便で、合計10便が運航されます。
初めてということで、今回まずは、インバウンドの需要を取り込む釜山からのインバウンドチャーターとなり、釜山からの乗客の往復に利用されるということになります。
運航する航空会社は、東京や大阪など日本の4都市に路線を展開している韓国LCCのエアプサンで、今回は最大約2,000人の誘客を見込んでいます。
県としましては当初、松山近郊には30分以内に行けるゴルフ場が10カ所程あり、冬場もほとんど雪が積もらずオールシーズン利用可能で、近年、非常にゴルフ旅行の人気が高まっている韓国からかなりの需要が見込めるのではないかといったマーケティング分析も行った上での今回の誘致となりました。
また、韓国の20代、30代の女性の間では、日本の地方都市への旅行がトレンドとなっていて、
県として、空港から市街地へのアクセスの良さや、到着後すぐに観光や買い物などを楽しめるという本県の強みを積極的にSNS等でアピールするなど、
これまでのデジタル戦略でノウハウを蓄積し、戦略的に現地プロモーションに取り組んできた結果が、今回のチャーター便就航に結実したと考えており、
今後は、人口約340万人の釜山及び、周辺の都市を合わせた韓国南部地域約800万人の商圏人口を見据え、定期就航をめざしていくとの考えです。
なお、これが実現いたしますと、中四国唯一の釜山路線となりますので、引き続きの需要創出に向けて、私も積極的に後押しをしてまいりたいと思います。
次に、ベトナムです。
こちらは、インバウンド・アウトバウンド双方向のチャーター便の運航が決定いたしました。
運航日は8/11および8/15です。
ベトナムからのイン、松山からのアウト、それぞれ1往復ずつ、チャーター便が飛ぶこととなりました。
ベトナムからのインバウンドは最大都市ホーチミン発となり、松山発のアウトバウンドはリゾート地・ダナンに向けて運航する予定です。
ベトナムとのチャーター便につきましては、昨年8月に愛媛県とベトジェットエアとの間で締結した定期航空路線の実現に向けた覚書に基づき、年末年始に続いて運航されるものです。
年末年始のチャーター便では、イン・アウトともに、ほぼ満席での運航となりましたが、今回も順調に販売が進んでいます。
県としては今後も、ベトジェットエアと連携し、今年の年末に加え、ベトナムの方に人気の桜シーズンにチャーター便を運航できるよう検討を進めるなど、観光面での往来実績を着実に積み重ねていきたいとの考えです。
また先般、ベトナムのベンチェ省の政府関係者、企業関係者などの訪問団が来県されましたが、
その際、ベンチェ省人民委員会のタム委員長から「定期便就航を後押しする」との大変温かい言葉とともに、
ベトジェットエアの親会社であるソビコグループのフン副会長から「ベンチェ省やホーチミンを中心に、ソビコグループ約1,000人の人材を技術交流で愛媛に送り出したい」とのありがたいコメントが寄せられました。
中村知事によりますと、ベトナムと愛媛の人材交流は、県内在住1万人の外国人の中で最も多い約3,400人で、本県の人口減少問題を考えると非常に重要な交流であり、ビジネス需要の喚起から定期便の実現に大きく寄与するため、引き続き県内の経済界など関係者と連携しながら、取り組みを進めてまいりたい旨の発言がありました。
私も微力ながら、本県の観光振興及びアフターコロナの地域経済振興に向け、全力で後押しをしてまいりたいと思います。今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 10:00