「(略)先週、中村知事から、新型コロナウイルス感染症に関する今後の方針等について発表がありましたので、今朝はその概要についてご報告させて頂きます。
ご案内の通り、県内の陽性確認は、この1カ月ぐらい減少傾向が続いており、季節性インフルエンザも今のところ大きな流行には至っておりません。
その結果、発熱外来も一時のような混雑は見られなくなっている状況で、先週後半から病床使用率も30%以下に低下してきており、救急の出動件数等もピーク時と比べて減少し、外来・入院・救急搬送の状況も改善しておりますので、2/15から医療ひっ迫警戒宣言は終了とさせて頂きました。
12/15に医療ひっ迫警戒宣言を発してから2カ月たちますが、一時は夏の第7波を上回る厳しい状況で、病床使用率も80%を超える時期もございましたが、医療機関や消防機関をはじめ関係者の皆さんの懸命な努力のおかげで危機的な状況を脱することができ、あらためて感謝を申し上げたいと思います。
また、感染対策と医療逼迫の防止にご協力をいただいた多くの県民の皆さんにも感謝申し上げたいと思います。
医療ひっ迫警戒宣言では、小さな子どもさんや高齢者等の医療アクセスを優先するため、重症化リスクが低く症状が軽い場合は、特に休日や夜間の受診を控えていただきたいということを強くお願いさせていただきましたが、宣言の終了によって、この要請も終了させていただきます。
ただし、現在も多くの医療機関や高齢者施設において、重症化リスクが高い高齢者や基礎疾患をお持ちの方々が多数療養中であり、一気に警戒を緩めるというような段階ではございません。
そこで、医療現場からの要請に基づき、県独自の警戒レベルは当面、特別警戒期間は維持をさせて頂きますとともに、病床についても現在のフェーズ3も維持し、これまで、その上のレベルである緊急フェーズだった新居浜・西条圏域も改善傾向にありますので、こちらについても同じくフェーズ3、すなわち愛媛県全体をフェーズ3というようなかたちで当面病床を構えることとなります。
現在、5/8の5類感染症への移行に向けたさまざまな議論が国でも進められており、マスク着用については、国から先行して3/13から原則屋内屋外を問わず、個人の判断に委ねるという方針を決定しましたが、これは決して感染対策をしなくて良いというメッセージではございませんので、間違ったイメージが広がらないようご理解をお願いしたいと思います。
専門家からも感染対策の緩みへの懸念、また、より感染力の強いオミクロン株の派生型による感染の再拡大の可能性についての指摘があり、昨年のケースを踏まえれば、5類移行の手前でもうひと波が来る可能性も十分考えられます。
ぜひ県民の皆さんには気を緩めずに、場面に応じた基本的な感染回避行動を引き続き継続していただきますようお願い申し上げます。
以上が、中村知事の記者発表の要旨であります。
2/15から医療ひっ迫警戒宣言が終了しましたが、5/8の5類感染症への移行に向けて警戒を緩めることなく、引き続き感染回避行動の継続を頂けますよう、私からも宜しくお願い申し上げたいと思います。今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 12:00