「(略)県議会12月定例会は先週16日、一般会計総額519億6609万円の補正予算など25議案が可決・成立し、閉会しました。
今回成立した補正予算の中には、
今年4月以降に出産された方に10万円相当を支援する出産・子育て応援事業など、国の総合経済対策に盛り込まれた公明党の提言が随所に盛り込まれますとともに、
長引くコロナ禍の中、生活再建に取り組む低所得世帯やひとり親世帯を支援するための1世帯当たり5万円給付金や、物価高騰分を利用者に転嫁できない医療・福祉施設を応援する医療・福祉版応援金など、様々な分野にわたる“愛媛県独自”の事業予算が計上されています。
今回成立した“県民の命と暮らしを守る”補正予算が今後速やかに執行され、皆様が安心を実感できるものとしてお届けできますよう、引き続き全力で取り組んでまいりたいと思います。
さて、今週21日は「えひめ防災の日」であります。
これは、昭和21年に南海地震が発生したことにちなみ条例で定められたもので、
県では例年12/17~23までの1週間を「えひめ防災週間」として、県民の皆様への理解啓発を図りますとともに、防災活動の充実に向けた様々な取組みを進めています。
今日は、県の広報誌「愛顔のえひめ」12月号に掲載された防災特集からご報告したいと思います。
今後30年以内に発生する確率が70~80%とされている南海トラフ地震は、
愛媛県地震被害想定調査によりますと、マグニチュード9.0クラスの巨大地震となり、県内でも最大震度7、死者数約1万6000人(うち約半数が津波による死者)にものぼる可能性が想定されています。
特に、本県で危惧されるのが津波です。
津波の可能性は、南予の宇和海沿岸だけではなく、中予の瀬戸内海沿岸においても津波が発生する危険性があります。
皆様にはどうか今一度、各ご家庭に配布されております市町の防災マップ等でご自宅や職場、学校などの危険度を調べて頂きたいと思います。
ご自身と家族を守るための基本行動は、「自分の命は自分で守る」ことが基本であり、津波は″逃げるが勝ち”と心得て、とにかく“逃げる”ことが肝要です。
そのためまずは、日頃から避難場所とルートをチェックしておくことが大切です。
長引くコロナ禍で地域行事の自粛や制約が続いていますが、社会全体がウィズコロナに向けて着実に進んでいく中、地域での避難訓練なども次第に再開が増えてくると思います。
その際には、1人でも多くの皆様に、積極的な参加をお願いしたいと思います。
さて、昭和21年の12/21に起こった「昭和南海地震」では、瀬戸内海側でも家屋倒壊による死者が発生し、地盤沈下で広範囲に浸水被害が及んだとの記録が残っています。
特に、津波は到達予測が数時間後でも、それ以前の浸水で移動できなくなる場合があるため、すぐ高いところへ逃げる必要があります。
基本は、「遠く」よりも「高い」場所に避難すること。
また、海底で大地震が起こり津波が来るケースがありますので、沿岸部では弱い揺れでも避難する心構えが必要です。
さらに、津波は繰り返し襲ってきますので、一度避難したら警報等の解除まで戻らずに安全な場所で待機することが大切です。
そうした「津波避難の心得」を平常時から、ご自身にも、そして家族や地域の皆さんとも共有し、今後の避難訓練などに役立てて頂きたいと思います。
本日は「えひめ防災週間」にちなんで、県の広報誌「愛顔のえひめ」12月号に掲載された防災特集からご報告いたしました。
いよいよ今年も大詰めを迎えてまいります。火災等も含め「防災」をお心がけ頂き、ご安全にお過ごしください。今週も宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 09:39