「(略)県議会12月定例会は先週、補正予算案を中心とした論戦が行われました。
今朝は、その中から主な質疑についてご報告させて頂きたいと思います。
まず、県民の皆様から高い関心が寄せられる県立学校の振興計画策定について、今後どう取り組むのかとの質問がありました。
教育長の答弁によりますと、これまでに意見公募を行い、128人から延べ143通の意見が寄せられ、その中には“学校が発展する可能性に期待が持てる提案”や、“計画案を作成する過程で県教委になかった視点を踏まえた修正案”もあったとのことです。
今後、必要に応じてそれぞれの関係者と協議し、提案の実現性や将来性などをしっかりと確認しながら、子どもたちにプラスになると判断できるものについては積極的に取り入れながら計画に策定に取り組むとのことでした。
寄せられた意見を取り込みながら、よりブラッシュアップされた振興計画が策定されるよう、私も後押しをしてまいりたいと思います。
次に、中予での特別支援教育の課題や学校のあり方はどう検討するのかとの質問がありました。
これに対し、教育長から
「内部検討してきた結果、知事の公約も踏まえ、仮称・松山城北特別支援学校の開設に向け、本格的な検討に着手したい」との考えが示されました。
このことに関して、私自身、保護者の方から頂いた要望を県教委に申し入れ、会派としても中村知事に要望を提出していたことから、答弁を聞いて思わず喜びが込み上げてまいりました。
保護者から私に寄せられたご相談は次のようなものでした。
「近年、みなら特別支援学校への入学者が、例えば1年生が3クラスから6クラスになるなど急増しており、学校が手狭になりつつあります。
学校は東温市にあるのですが、児童生徒の多くは松山在住です。子どもたちの多くはバスで通学しますが、その選に漏れ送迎をしなくてはならない保護者もおり、仕事や生活面での負担を軽減するためにも、ぜひ“松山市内にもう1校作ってほしい”との声がとても多いので、実現に向けて後押しをお願いします。」
私は早速、県教委に現状をお伝えし、児童数の将来予測や自家用車での送迎負担の軽減、統廃合等で閉校した校舎の活用など様々な観点から前向きに検討を進めてほしいとの要望を強く申し入れたのであります。
同時に、会派としても知事に要望をするなど、後押しを続けてきたのでありますが、前向きな答弁を聞きながら心から安堵するとともに、その日の内にご相談者に対し、
“おかげさまで、仮称・松山城北特別支援学校の開設に向けた検討がこれから進められることになりました”と、ご報告させて頂いたところであります。
(*2022/8/23ブログ「9月補正予算に関する会派要望について」 ⇒【教育】7つめの項目です)
さらに教育長からは、今後、幅広い関係者や広域特別支援連携協議会で、学校設置基準に適合する教育環境の整備や、自立と社会参加に向けた教育の充実など幅広い観点から検討を進めていくとの具体的な方針が示されました。
大きな期待を寄せながら、今後の進捗についてしっかりと注視してまいりたいと思います。
次に、県の「えひめ人口減少対策重点戦略」に基づいた取り組みについての質問がありました。
知事からは、就業継続を希望する女性の出産退職をゼロにする、希望する男性の育児休暇取得を100%にする、といった高い水準で積極的に取り組む企業に対する支援制度の創設や、そうした取り組みを行う企業に関する若者向けPRを強化するといった検討を行っているとのことで、
就活が本格化する大学3年生をターゲットにSNSを活用した就職支援情報の発信や、学生向け助成制度の拡充もできるだけ早期に取り組む旨の答弁がありました。
このまま何もしなければ本県の人口は、現在の130万人から、2060年には78万人へと4割も減少する可能性があるとの将来予測に対し、私たちはどう対峙し、加速する人口減少をどう乗り越えていくのか、県政の最重要課題と位置づけ、引き続きしっかりと取り組んでまいりたいと思います。
今朝は、先週の本会議での論戦から主な質疑についてご報告させて頂きました。
明日の常任委員会での審議、週末閉会日の採決に向けて、しっかり取り組んでまいりたいと思います。今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 11:54