「(略)先週、中村知事から新型コロナウイルス感染症に関する「愛媛県BA.5医療危機宣言」が発出されましたので、今朝はその概要についてご報告させて頂きます。
本県では8/9、BA.5対策強化宣言を発出し、重症化リスクの高い方を守るため、「保健・医療のひっ迫回避」と「感染回避のための対策強化」について県民の皆様に強い呼びかけを行いました。
しかしながら、お盆明け以降、新規陽性者数は連日3,000人を超えるなど、かつてない規模の感染拡大が続き、いまだピークが見えない状況が続いています。
また、医療提供体制は陽性者の急増によって外来・入院ともにひっ迫しており、コロナへの対応だけでなく医療全体にも支障が生じつつある“危機的状況”にあります。
8/20には、県医師会長および愛媛大学医学部附属病院長が記者会見を行い、その席上、
「多くの医療スタッフが陽性あるいは濃厚接触者となり、現場のマンパワーが大きく低下していること」や、
「一般病棟の閉鎖や縮小、手術の延期など診療の一部制限を余儀なくされる状況が多数発生していること」、
また、「発熱外来の混雑が続き、救急を含め医療アクセスに支障が生じていること」、
さらに、「医療提供体制の維持は限界に近く、ここ1~2週間が山場。県民の皆さんは危機感を持って、人との接触を避ける行動をお願いしたい。」
といった切実な現場の声が届けられました。
そこで、県ではこうした状況を踏まえ、8月末を期限としていた「BA.5対策強化宣言」を延長し、“行動制限”にも踏み込んだ「BA.5医療危機宣言」を発出することとしました。
期間は、8/23日(火)から9/16(金)とし、県民の皆様には、県内の深刻な感染状況、そして、医療現場の危機的な状況を強く認識して頂き、改めて一人ひとりが感染リスクを避け重症化リスクの高い方を守るため、そして医療危機を回避するために必要な行動をとって頂くようようご理解とご協力をお願いいたします。
具体的に申しますと、まず、
◆感染を減らすための行動変容のお願いでございます。
〇一人ひとりが感染対策を強めながら、人との接触の機会を減らすため自ら行動制限に努めて頂き、人と会う予定や出かける予定はできるだけ延期をお願いいたします。
そして、
◆さらなる対策の強化として1点目は“会食ルールの強化”です。
〇同一テーブルで4人以下、テーブル間の移動なしで概ね2時間以内、そして認証店での会食を推奨いたします。
2点目は、“イベント対策の徹底・強化”です。
〇県が関与する集客イベント等はワクチン接種又は陰性の確認など感染対策の徹底を前提とし、規模の縮小や内容を見直し、可能なものは延期や中止といたします。市町や民間主催の集客イベントについても同様の対応を要請いたします。
3点目は、“公共施設(スポーツ・文化活動施設)の貸出条件・管理の強化”です。
〇県管理施設の宣言期間中に利用する新規予約の受付を停止します(※感染対策を講じた興行に類するものを除く)
〇また、県管理施設の入場制限を徹底し、特に混雑時の入場制限を強化いたします。
4点目は、“高齢者への感染を防ぐ対策の強化・徹底”、5点目は、“新みきゃん割の新規予約受付の停止”となります。
次に、
◆保健・医療ひっ迫への理解と協力のお願いでございます。
まず1点目は、“症状に応じた適切な医療受診及び救急車の適正な利用”のお願いです。
〇例えば、基礎疾患がない20代~40代の方は、発熱等の症状があっても、市販薬(解熱剤等)を服用するなど自宅で静養をお願いします。
2点目は、“保健・医療の負担を軽減する新たな取り組みの利用”のお願いです。
〇20~40代で重症化リスクの低い軽症の方は「陽性者登録センター」(8/26~運用開始)のご利用をお願いいたします。
また、自己検査等で陽性となった無症状の方は「自主療養届出システム」を、そして陽性確定診断を受けた自宅療養中の方は「自宅療養者医療相談センター」のご利用をお願いいたします。
3点目は、“早期のワクチン接種”のお願いです。
〇高齢者は重症化リスクを防ぐためワクチンの種類を問わず4回目接種を、そして5~11 歳のワクチン接種は日本小児科学会も推奨しており、接種の前向きな検討をお願いいたします。
以上、今朝は先週、県が発出した「愛媛県BA.5医療危機宣言」の概要についてご報告させて頂きました。
詳しくは愛媛県のホームページのトップ画面から「新型コロナウイルス感染症関連情報」をご覧頂ければと思います。今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 10:13