「(略)新型コロナ・オミクロン株の感染急拡大が続く中、県は先週、感染予防と経済活動の両立のため、県独自の緊急対策を発表し、一般会計で9億2,828万円の専決処分を行いました。今朝はその概要についてご報告したいと思います。
今回の緊急対策は大きく2つの柱からなり、1つ目の柱は、医療負荷の軽減に向けた「感染しない・させない」対策です。
主な内容の内、まず、宿泊割引制度である「ホーム&ワーク愛顔の安心割」についてであります。
これは、県内在住で、家庭内での感染に不安を感じている方や、時差出勤により公共交通機関等の通勤手段が確保できない方が、ホテルや旅館等で宿泊する際の宿泊料金を割り引くものです。
例えば「自分はしっかり対策しているけれども、もし家庭内で感染したら出勤ができなくなるので、念のためにホテルに泊まる」という方や、年に1度しかない国家試験に挑戦する方が人との接触を避けるためホテルに滞在しようというふうなケース、あるいは勤務時間を大幅に遅らせたため終電に間に合わなくなったという方などが考えられますが、そうした方々に対しまして、1泊6千円以上の宿泊に対しては5千円の割引を2万泊分、1泊3千円から6千円未満の宿泊に対しては2,500円の割引を1万泊分、ご用意いたしましたのでぜひご利用頂ければと思います。お申し込みは、県内の旅行会社の窓口で2/1からとなりますので宜しくお願いいたします。
次に、「愛顔の読書券」の第2弾についてであります。
昨年11月に2万組分を発行し大好評を頂きましたが、今回は4万組分を発行し、募集は2万組を2回に分けて行います。
1次募集は未就学の子どもさんがいらっしゃる世帯を優先的に対象といたします。
年初からの感染拡大により幼稚園や保育所の休園等が相次いでいますが、小学校のように放課後の預かりとかがなく大変な思いをしておられると思いますので、この機会にご家庭内で絵本の読み聞かせ等による親子のふれあいの時間を過ごすための、せめてもの支援になれば幸いです。
2次募集につきましては、広く県内在住の方を対象に、同じく2万組の予定で準備を進めてまいります。
そして新たな取組み、県産かんきつ飲料自宅療養者配送サービス事業についてです。
自宅療養者が増えておりますが、希望される方に、療養解除後、県産かんきつ飲料を配送するサービスを新たに開始いたします。県産品の応援にもなると思っており、来月以降準備ができ次第、開始の予定です。
そして2つ目の柱、社会・経済機能の継続力の強化です。
まず、既に実施中の「愛顔の安心飲食店緊急拡大事業」についてであります。
一般に、時短の実施はその期間しか効果がありませんが、認証店の基準をクリアし感染対策を強化することは、今後のオミクロン株、第6波以降も想定すると、事業効果が継続されます。
昨年12月から認証店への奨励金15万円の追加給付を行っておりますが、これは飲食店が対象となります。現在、申請期限は1月末ですが、今回、それを2週間延長いたします。
全県下で飲食店は約1万店ありますが、そのうち認証店の申請済みの件数は現時点で3,500件超で、これを5,000店舗まで対応できるよう広げてまいりたいので、ぜひまだの皆様には申請をお願いしたいと思います。
次に、オミクロン株の分散対策強化支援事業、こちらは飲食店以外になります。
感染力の強さを踏まえますと、食品販売や理美容、対面による営業やサービスの提供を主とする事業者など、あらゆる事業で感染対策の強化をこれまで以上にお願いしておりますが、例えば利用時間のピークをずらして混雑の解消を図る取り組みや、今まで以上に人数制限を行うなど、混雑を緩和して分散を進めるなど様々な対策が考えられます。
このため、今年1月の売り上げが前年同月比で5%以上減少した方を対象として、営業時間の変更や人数制限の実施など、分散対策に要した経費を支援するため、1事業者当たり5万円の協力金を支給させていただきます。
以上、今朝は、新型コロナの感染予防と経済活動の両立に向け、先週発表された県独自の緊急対策の概要についてご報告させて頂きました。
医療負荷の軽減に向けた対策とともに、感染防止対策を徹底しながら社会経済機能を継続していく、こうした県の取り組みに対しまして、ぜひ県民の皆様のご理解とご協力を賜りますよう、何卒宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 12:08