「(略)県内で連日3ケタの感染拡大が続く新型コロナの感染第6波は未だ収まる気配はなく、年明けからほぼ毎日、知事会見が行われております通り、県を挙げた懸命な取り組みが続いています。今朝は、直近の県内状況と対策等についてご報告したいと思います。
第6波として猛威を振るうのはオミクロン株でありますが、その特性を十分見極めた対応が重要になってまいります。
県内の医療関係者や保健所等から指摘されているオミクロン株の主な特徴は、潜伏期間が平均で3日程度、感染サイクルは2日程度というふうに「感染が伝播するスピードが異常に速い」という点です。従いまして、保健所の調査・検査を通じて一件一例ごとに感染を囲い込む従来の手法は通用しなくなってきています。
また、他の特性として、行動から1週間後に結果が表れてくるという点も挙げられます。一日も早い感染減少局面に向かわせるためには、県民の皆様お一人お一人に具体的な行動変容をお願いするしかございません。
特に、松山市内の大学や専門学校の学生、20代の会社員において新規感染が止まっていないため、今週1週間程度は人との接触をできるだけ控えて頂き、趣味の集まりも延期するなど感染回避のための行動にぜひご理解ご協力をお願いしたいと思います。
そうしたオミクロン株の特性を踏まえて、今回の第6波で最も重視しなければいけないのは「命を守る医療現場」であり、「自宅療養をケアする体制をしっかりバックアップする」ということであります。
1/20現在の入退院・検査状況ですが、医療機関への入院は61名。重症者が2名。宿泊療養施設に入所されている方は41名。自宅療養中の方は1,583名。退院された方は48名となっています。
このうち、自宅療養者の規模は既に第4波の合計を超え、第5波の水準まで近付いている状況ですが、今回はこれまでと中身が全く異なります。
自宅療養から症状が悪化して医療機関に入院した方が、第4波、第5波の時は約10%でありましたが、今回は0.9%という水準です。この点も、アルファ株、デルタ株とオミクロン株の大きな違いといえます。
宿泊療養の場合も同様で、宿泊療養からの入院は第4波が18%、第5波が14%であったのに対し、第6波は2.3%と低く、先ほどと同様の傾向が出ています。
これまでのところ、県内第6波の感染拡大は「若者」の感染が中心であり、体調悪化により入院に切り替えなければならなくなった方は現時点ではごくわずかですが、これから「高齢者」への伝播が始まっていくようになると大変注意が必要になります。
高齢者世代で今後、自宅療養者や宿泊療養者の中から入院患者が増加する懸念、これは一気に医療負荷が増大する事態に繋がるので、日々日々状況を確認しながら警戒を強めていく必要があります。
次に、新居浜市および西条市での臨時PCR検査センターの開設についてであります。
連日、陽性確認が続く新居浜市、西条市では、本日24日から臨時PCR検査センターを開設いたします。
キットの配布・回収期間は24日から26日、検体回収は27日までで、時間は1日4時間、10時半から14時半までとなっています。
対象となるのは無症状の方で、既に実施している宇和島市と松山市と同様です。その他の詳細は県もしくは、新居浜市、西条市のHPからご確認頂ければと思います。
最後に、ワクチンの3回目接種の状況です。
先日もお話いたしました通り、重点医療機関の医療従事者は今月中には概ね完了する見込みでありまして、高齢者施設の入所者につきましても12月下旬から約4万5千人を対象に各市町において順次、接種が進められているところであります。
また、一般の高齢者に対しては、先週22日から伊予市、松前町、砥部町で接種が始まり、2/1までには県内全ての市町で3回目接種が順次スタートいたします。市役所・町役場等から案内がありますのでお見逃しのないようご留意ください。
市町によりますと、2月末までに接種を希望する高齢者が全県で約37万人おられ、2月末までに接種完了できるとの回答を頂いおります。今後、接種状況が急速に加速すると見込まれますので、計画が固まり次第あらためてお知らせさせて頂く予定でございます。
我慢と制約が続く新型コロナ第6波ですが、1日も早い減少局面に向かうためにも、どうか県民の皆様におかれましては感染回避行動へのご理解とご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。
今週もどうぞよろしくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 10:26