「(略)ご案内の通り、新型コロナ第5波の感染拡大が非常に深刻な状況となっております。
こうした事態を受け、先週、中村知事から「感染対策期」への引き上げについて県民・事業者の皆様へさらなる要請等がありましたので、今朝はその主な内容についてご報告をさせて頂きたいと思います。
初めに、7月中旬以降、東京都での感染が急激に拡大し、全国的に感染が拡大傾向となる中、本県においても、特に県外由来と推定される感染事例が連日確認され、感染状況が増加傾向に転じることとなりました。このため、7/29から、県内の警戒レベルを「感染警戒期『特別警戒期間』」に引き上げ、特に、県外からの感染の持ち込み・持ち帰りへの強い警戒と、改めての感染回避行動の徹底をお願いしてまいりました。
しかしながら、8月に入り県内の感染状況が一変し、先の3連休明けの8/10には、第4波時の最多陽性者数(59名)をはるかに上回る85名の陽性者が確認されたことを受け、翌11日に警戒レベルを最大の「感染対策期」に引き上げ、県民や事業者の皆様に以下の4点の実行を要請いたしました。
〇県外からの帰省の延期・中止
〇不要不急の県外往来の自粛
〇松山市との不要不急の往来自粛
〇会食は普段から顔を合わせている人と、4人以下で、概ね2時間以内に
特に、市中感染のまん延状態にある松山市の皆様には、「少なくとも5割削減を目標とした不要不急の外出自粛」との要請を行いますとともに、地域での感染が拡大傾向にある新居浜市及び西条市の皆様にも、松山市に準じた要請を行いました。
しかしながら、その後も県内の感染は第4波をはるかに上回る水準で推移しており、先日は、過去最多を更新する91名もの陽性が確認されました。
先週、県内の直近1週間の人口10万人当たりの新規陽性者数は、「爆発的な感染拡大」を意味するステージⅣの指標である25人を初めて超えました。
現時点で「まん延防止等重点措置」が適用されている府県の水準は概ね30人以上であり、既に本県の感染状況は、これらの府県と同等の水準にあると言えます。
この状況を受け、本日8/16から8/31まで、松山市内の酒類を提供する飲食店に対し、午後8時(「愛顔の安心飲食店」認証店は午後9時)までの営業時間の短縮を要請することとしました。
飲食店の皆様におかれましては、第4波における時短要請の終了から約2か月半、 改めての大変厳しい措置となりますが、何卒ご理解とご協力をお願いいたします。
本県は、既に、感染力の強いデルタ株による深刻な危機に直面しており、かつ、日を追うごとに、その深刻さは増しています。お盆期間の人流や人との接触機会の増加により、お盆明けには、さらなる感染拡大に見舞われる可能性もあります。
喫緊の課題は「既に市中感染のまん延状態にある松山以内の感染を減少傾向に向かわせること」であり、今後、避けなければならないことは、「県外からの帰省等による新たな感染の持ち込み」や「県内での帰省等による松山市等から他の地域への感染の持ち出し」などにより、家族や親族、友人の間で感染が広がること。そして、「こうした感染が、お盆明けに職場等に持ち込まれ、新たな感染の連鎖を引き起こすこと」です。
首都圏や関西圏はもちろん、中四国各県や九州との往来に起因する感染事例も多数に上っています。近隣県であっても、県外との不要不急の往来、特に、帰省は自粛をお願いします。また、少なくとも8月末までは、趣味の集まりや久しぶりの会合・会食など、既に予定されているものであっても、できる限り中止・延期を検討してください。
なお、事業者の皆様におきましては、仮にお盆明けに職場に感染が持ち込まれた場合に、職場内で感染を広げないため、マスク着用や手指消毒、換気など、基本的な感染防止対策を改めて徹底して頂きますようお願いします。
東京都では、感染拡大の波から少し遅れて重症者が増加し、連日、重症患者が過去最多を記録するなど、今後の深刻な医療ひっ迫が危惧される状況にあります。今後、本県でも、同様の事態が起こらない保証はありません。県民や事業者の皆様におかれましては、現在、本県が直面している危機的状況を乗り越えるため、最大限の警戒とご協力をお願いします。
以上、今朝は、新型コロナの感染対策期引き上げに関する中村知事からの要請内容についてご報告させて頂きました。
お話にもありました通り、事態は極めて深刻であり、この第5波を乗り越えるためには、県民の皆様のご理解とご協力と実践が何より必要となってまいります。どうか、ご自身の感染回避行動の徹底とともに、県からの要請内容にご協力を賜りますよう、私からも何卒宜しくお願いを申し上げます。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 12:02