「(略)ご案内の通り、本日より今月いっぱい、東京・沖縄に加え、埼玉・千葉・神奈川・大阪の4府県に「緊急事態宣言」が発出され、北海道・石川・京都・兵庫・福岡の5道府県に「まん延防止等重点措置」が適用されることとなりました。
こうした状況を受け、先週末、中村知事から県民の皆様に対しましてメッセージが出されましたので、今朝はその概要についてご報告させて頂きます。
本県では6/22に「特別警戒期間」から「感染警戒期」に移行し、緊急事態宣言地域等からの感染の持ち込みや持ち帰り、特にアルファ株を凌ぐ感染力を持つデルタ株による感染再拡大への強い警戒を続けつつ、会食基準の段階的緩和や県内宿泊旅行代金割引の実施など、社会経済活動の再開に向けた歩みを着実に進めてまいりました。
しかしながら、7月前半まで落ち着いていた本県の感染状況は、中旬以降、増加傾向に転じますとともに、約1週間の間に3つのクラスターが確認されるなど、本県は徐々に第5波の入り口に近づいている状況にあります。
特に、連日、陽性確認が続く松山市は、既に「第5波の入り口にある」という前提での対処が必要な状況です。
7月以降の県内の感染事例の中で、感染経路が「県外」と推定される事例は約4割(54事例中20事例)に上り、全国的にデルタ株の確認が増加傾向にある中、県外からの感染の持ち込みや持ち帰りが、県内の感染再拡大の最大のリスク要因となっています。
こうした中、先週末の東京都の陽性者数は連日3,000 人を超え過去最多を更新するなど、緊急事態宣言が発令されている中でも感染拡大に歯止めがかからず、 全くピークが見えない状況となっています。
その影響は全国に及び陽性者数も1万人を超え、過去最多の更新が続いています。
東京都の感染急増は、本県にとって決して「対岸の火事」ではありません。第5波は目の前に迫ってきています。
この首都圏等の差し迫った状況を受けまして、本県の感染再拡大を防ぐためには、もはや一刻の猶予も残されていないと判断し、7/29から本県独自の警戒レベルを、「感染警戒期」の中でも特に警戒を強める「特別警戒期間」に引き上げることといたしました。
「特別警戒期間」中に県民や事業者の皆様にお願いしたいことは、次の4点です。
まず1点目は、「緊急事態宣言地域等のほか、感染拡大地域との不要不急の出張・往来の自粛」でございます。
こうした地域からの帰省や、これらの地域の方々を交えた飲食を伴う同窓会等の開催は、延期又は中止を検討頂くようお願いいたしますとともに、ご家族やご親族、ご友人等への呼びかけも重ねてお願いいたします。
お願いの2点目は、「決して油断せず、感染回避行動の継続徹底」であります。
正しいマスクの着用や、こまめな手指消毒、共用物等の消毒など、これまで以上の感染対策の徹底をお願いします。また、不特定多数の方で混雑するような場所への出入りは控えて頂きますようお願いいたします。
3点目は、「体調異変時は、休んで受診」でございます。
これまでも繰り返しお願いしておりますが、少しでも症状が現れた場合は、出勤や通学等を見合わせ、医療機関に連絡の上、受診頂くようお願いいたします。特に、家庭内や学校、職場などの同じ空間に、複数の体調不良者がいるような場合は、周囲による呼びかけも含め、徹底をお願いいたします。
お願いの4点目は、「ルールを守った会食の、より一層の徹底」であります。
夏休みに入り、お盆も控えている中で、心苦しい限りではありますが、感染の再拡大を何としても防ぐため、県民や事業者の皆様におきましては、警戒レベルを一段上げて頂き、これまで以上に感染回避行動の徹底をお願いいたします。
以上が先週末、中村知事から県民・事業者の皆様に対しましてのお願いのメッセージでございます。
県民の皆様の団結をもって感染第5波を回避できますよう、またワクチン接種につきましても更なるスピードUPを図りながら円滑に進みますよう、私も全力で取り組んでまいりたいと思います。今週もどうぞよろしくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 12:35