「(略)ご案内の通り、先週、松山市の繁華街で、過去最大となる新型コロナのクラスターが発生しました。その多くが変異株であるということも確認されております。
このことを受け、中村知事は、特別警戒期間への切り替えを発表いたしますとともに、県民・事業者の皆様に感染防止に向けた協力要請を行いました。今朝は、その概要についてご報告したいと思います。
はじめに、本県の現状について知事は、もはや「第4波に入った」段階であり「変異株という新たな波が、経験したことのない規模で押し寄せている」状況との認識を示しました。
現時点では、このクラスターの陽性者は20代から30代の松山市繁華街関係者が圧倒的多数を占めておりますが、既に家庭内や生活上の接触を通じて、一部、感染が地域に染み出している状況にあります。
これから新年度を迎えるにあたり、人の移動が活発になる時期を迎えることを考慮しますと、今後、感染が、県内各地や他の世代に、そして医療機関や高齢者施設に広がることを食い止める上で、極めて重要な局面を迎えています。
このため、県では、3/25、警戒レベルを「感染警戒期」から「特別警戒期間」に引き上げることとし、変異株による感染リスクが急激に高まっている松山市繁華街からそれ以外への感染の連鎖を食い止めるため、次の要請がなされました。
〇特措法に基づく松山市内の酒類を提供する飲食店を対象とする営業時間の短縮要請
〇飲食店利用や会食の注意に係る協力依頼
〇松山市内での花見の一部制限
〇学校活動の一部制限
〇県内宿泊旅行代金割引の新規発行中止
など、現在の急所を押さえるための要請や呼びかけがありました。
また、接待を伴う飲食店や深夜営業を行う飲食店の利用を控えて頂くことと、会食において遵守頂きたい点について3つの条件が挙げられました。
①店側の感染対策ができていることの確認。
②参加者の2週間以内の行動歴の確認。
③当日の体調不良者がいないことの確認。
なお、県では、松山市繁華街での感染の広がりを早期に把握するため、3/30(火)から「松山市繁華街の従業員の方々」を対象とした臨時PCR検査センターを開設することといたしました。
また、高齢者施設等における感染を早期に探知し、重症化リスクの高い高齢者等に対し、感染性の高い変異株の持ち込みを防ぐため、高齢者施設等における自主検査補助のさらなる拡充を図るなど、検査体制の充実を図ることといたしました。
メッセージの最後で知事は「この数日で県内の状況は危険水域に達しましたが、県民や事業者の皆様と危機感、緊張感を共有し、一丸となってこの難局を乗り越えていきたい」との決意を示し、「一層の感染回避行動の徹底を!」との呼びかけが強く述べられました。
“第4波”と“変異株”が、経験したことのない規模と早さで押し寄せていることを正しく認識し、警戒レベルを最大限に高めながら、感染回避行動に着実に取り組んでまいりたいと思います。
なお、時短への協力金支給や、臨時PCR検査など、特別警戒期間における詳細につきましては、県または松山市のホームページをご確認頂ければと思います。
県民の皆様のご理解とご協力を心からお願い申し上げ、今朝のごあいさつとさせて頂きます。今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 20:12