「(略)厚労省は昨日、米ファイザー社が申請した新型コロナウイルスワクチンを正式承認しました。
これにより、いよいよ今週から、医療従事者を皮切りにワクチン接種が始まります。
今朝は、ワクチン接種の今後の流れ等についてご報告させて頂きます。
コロナ収束への決め手と言われるワクチンは、国民にとって希望であると同時に、全ての国民を対象とする接種は前代未聞の国家プロジェクトとなります。
安全に円滑に接種が進むよう、国と地方が緊密に連携しながら油断を排し取り組むことが重要です。
まず、今回のワクチン接種の対象ですが、大きく3グループに分けて、「医療従事者ら→高齢者→その他の人」の順で行われます。
費用はすべて無料で、接種回数は2回の見込みで、ファイザー製の場合ですと1回目を接種した3週間後に2回目を接種することになります。
最初に、国立病院機構などの医療従事者1万~2万人程度を対象とした「先行接種」が始まります。愛媛県では新居浜市の愛媛労災病院が「先行接種」の対象となります。
次に、その他の病院や診療所・薬局・訪問看護ステーションの職員、また、自治体でコロナ対策業務に携わる職員、感染者らを搬送する救急隊員や海上保安庁職員、自衛隊員ら約370万人の方への「優先接種」となります。
その後、一般の方々への接種となりますが、最初に重症化リスクが高いとされる65歳以上の高齢者約3600万人を対象に、4月1日以降に始まります。高齢者施設などでも実施され、その職員も同時に接種することが可能です。
高齢者に続いて、未接種の高齢者施設職員と持病のある人を優先に接種が進み、その後、全ての方が対象となります。
持病の例として、慢性の呼吸器の病気や、心臓病(高血圧含む)、腎臓病、肝臓病、糖尿病、血液の病気などが示されています。この中には、基準(BMI 30)を超える肥満の人も含まれます。
一般の方々への接種を担うのは市町で、住民票がある市町(住所地)の医療機関や体育館などの会場で受けることになります。
対象者には、市町から案内と接種券(クーポン券)が届きます。
厚労省の接種総合案内サイトなどから接種を受けられる場所を探し、電話やインターネットで予約し、当日は接種券と運転免許証や保険証など本人確認書類を持って会場へ行きます。
やむを得ない事情がある場合、接種を受ける医療機関のある市町に郵送などで申請して「届出済証」の交付を受けて持参すれば、住所地以外でも受けられます。
病院や施設に入院・入所中の人、持病のある人が主治医の下で接種する場合などは、届け出不要です。
以上が主な流れとなりますが、あくまでも想定であり、具体的には接種を担う自治体ごとに詳しいスケジュールを含めた情報が今後発信されることとなりますので、お住いの市役所、町役場のホームページや情報発信にご留意頂ければと思います。
ここからは地元松山市についてのご報告です。
松山市では、今月中旬に医療従事者への先行接種が始まり、4/1以降、65歳以上の高齢者約15万人、持病がある方約32,000人と高齢者施設の職員など約11,000人の優先接種が始まります。
残る一般市民約32万人への接種時期などは現在のところ未定となっています。
先週の臨時会見で野志市長は、医療機関における「個別接種」と公共施設などでの「集団接種」を組み合わせ実施することを発表。
円滑な実施に向けたリハーサルも含めた詳細について、現在、市医師会と協議中とのことでございます。
また、3/1にワクチン接種に向けたコールセンター(089-909-3350)を開設することも明らかとなりました。
こちらでは、ワクチンに関する相談やクーポン券の再発行、接種予約が始まれば予約についても対応予定で、午前8時半から午後8時まで土・日・祝日も受付可能とのことです。
県といたしましても、今週、中村知事から発表がございますが、来年度当初予算案等も固まり、いよいよ来週から県議会2月定例会が開催の運びとなります。
ワクチン接種に関する議案も含め、しっかりと調査検討を進めながらコロナ収束に向けて全力を尽くしてまいります。今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 19:41