「(略)新型コロナウイルス感染拡大が続く中、安倍首相は先週、全国の小中高校などに一斉休校を要請し、波紋が広がっています。
国家的な危機ともいうべき事態に直面する中で、大きな政治判断でありました。
これについて一昨日には、首相自ら記者会見を開き「私自身の責任において、様々な課題に万全の対策をとる」との決意が表明されました。
決断に伴うリスクもハレーションも含めて非常に重い言葉と思います。必ずや収束に向かうよう祈りつつ、私も本県の取り組みに尽力してまいりたいと思います。
さて、県議会では先週、2月定例会がスタートし、代表質問が行われました。今朝は、地元紙に掲載された中から主な質疑についてご報告したいと思います。
まず、「新型コロナウイルス感染症に対する本県の対応状況と対策はどうか」との質問に対し、
中村知事は、「県では2/20に本庁・各保健所に対策本部を設置し、24時間態勢で県民からの相談に対応し、症状に応じて医療機関につなぐ体制を構築。また、県衛生環境研究所での検査体制を整えるなど、相談・検査・医療の今できる万全の対策を進めている」と述べ、
「クルーズ船ダイヤモンド・プリンセスに乗船していた県内在住の7名には、全員にウイルス検査を行い陰性であることを確認するとともに、2週間の自宅待機をお願いし、毎日保健所が健康状態を確認している」とのことで、
「引き続き今後も県民への正確な情報提供、県衛生研究所への検査機器の追加配備など、医療検査体制のさらなる充実を図っていく」と述べられました。
(*この後、臨時記者会見が開かれ、中村知事から本県初の新型コロナウイルスの感染確認について発表がありました。会見の様子はこちらからご覧頂けます)
また、この新型コロナウイルス感染症対策に関する答弁では、国に対する苦言が呈されました。
1点目は、政策の根拠と大まかな方向性をしっかり示して頂きたいということで、これは、情報を持っているのは国の方で地方には詳らかな情報がないため、場当たり的、唐突というふうな印象が強く、不安だけが広がる結果になりかねないということです。
2点目は、想像力と知恵をもっと発揮して頂きたいということで、これだけの政策を打てば現場で必ずハレーションが起こるわけですが、そこに対する想像力があまり感じられない、様々なハレーションへの対応策も併せてという思いが述べられました。
3点目は、国民の生命を守るという何物にも勝る対策会議に大臣が新年会等で欠席をするような無様なことがないよう、とにかく緊張感を持ってやって頂きたいということです。
以上の3点を含め、与党公明党としてこれまで様々な形で同様の趣旨、及び提言を申し入れている通りでありますが、政府においては、事態が完全に収束するまで一切の油断を廃し、全力で取り組んで頂きたいと思います。
さて、続きですが「5Gなどのデジタル技術の進化を踏まえ、今後どんな施策を展開していくのか」との質問がありました。
知事は「新年度は、県政のより広い分野でデジタル技術を導入・活用していくため、デジタル総合戦略本部を立ち上げる」と述べ、
「外部専門家の参画も頂きながら、産業や医療など分野別の活動方針を盛り込んだ戦略作りと県独自の施策実施に向け取り組んでいく」と答弁。
次に、最優先課題でもある西日本豪雨災害からの復興について「公共土木施設の復旧工事の進捗状況はどうか」との質問がありました。
理事者によりますと
「県が管理する河川や道路などの復旧工事は、1月末現在で、箇所ベースで発注率93.8%、完成率41.5%とおおむね順調に進捗している」とのことで、
「市町工事は県が受託するなどした結果、発注率79.9%、特に被害が大きかった大洲、西予、宇和島3市は68.8%で、住民生活に密着した道路などの復旧が着実に進められている」との答弁がありました。
その他の質問など詳しくは、ぜひ愛媛県議会のホームページをご覧頂ければと思います。
今朝は、先週行われた代表質問の中から主な質疑についてご報告させて頂きました。
今週も論戦が続いてまいります。本日この後は代表質問、そして明日からは一般質問が行われ、私も3/5の11時から登壇予定です。
愛媛県議会のホームページからライブ中継が見られますので、どの議員が県政のどんな課題を取り上げているのか、そして県がどのような考えのもと取り組みを進めているのか、県議会での論戦にぜひご注目頂ければと思いますので、今週もどうぞ宜しくお願いいたします」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 05:40