「皆様、おはようございます。公明党・愛媛県議会議員の木村ほまれでございます。
参議院選挙から、ちょうど1週間が経ちました。選挙期間中は通常の街頭演説ができませんので約1ヶ月ぶりとなりますが、決意も新たに本日より再開させて頂きますので、引き続き宜しくお願い申し上げます。
さて、先の参院選ですが、私たち公明党は、本県八幡浜市出身の「山本ひろし」を始め、選挙区・比例区併せて14名が当選、過去最高の議席を確保することができました。ご支援を頂きました全ての皆様にこの場をおかりし心から感謝申し上げますと共に、お訴えした公約の実現に向け、国と地方が一体となって、全力で取り組んでまいりたいと思います。引き続き、ご支援ご協力を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。
さて、県議会の方ですが、参院選の翌日から常任委員会による県内視察が行なわれました。
私が所属する経済企業委員会では、農林水産委員会とともに1泊2日の日程で南予を訪問。本日はその概要についてご報告したいと思います。
最初に訪れたのは、宇和島市にある「愛媛県水産研究センター」です。
“海面養殖日本一”を誇る本県水産業の研究拠点ですが、本題に入る前に、施設の老朽化が著しく移転統合を含めた拠点体制の見直しが何より必要と感じました。
当センターでは“儲かる漁業”を確立するために、新たな魚種や真珠など“いかに付加価値の高い商品化を実現するか”という取り組み、
又、飼料や赤潮・病気予防など“いかに低コストを実現するか”、
そして、市場や販路開拓など“いかに新たな需要を生み出すか”、
といったそれぞれの視点から取り組んでいる現況等についてお話を伺いました。
次に向ったのは宇和島市吉田町で、次世代柑橘の開発拠点である「県みかん研究所」です。
同町は愛媛みかん発祥の地であり、昨年の西日本豪雨でとりわけ被害の激しかった地域であります。
こちらでは「地域の声を聞く会」も併せて開催され、これまでの復興に向けた地元の皆様の取り組みや、研究所の新品種開発状況等についてお話を伺ったわけですが、
若い世代や女性人材等による意欲的で斬新な取り組みの数々に対し、とても心強いものを感じました。
また、「紅まどんな」と「甘平」を掛け合わせた新品種「紅プリンセス」の育成も順調に進んでおり、お話を聞いただけでも食べたくなる「紅プリンセス」をはじめ、高級かんきつの新ブランド確立に心から期待を寄せたいと思います。
そして、1泊はさんで翌朝訪れたのは、八幡浜市の「新町商店街振興組合」。
知る人ぞ知る、あの「黒い商店街」であります。
そもそもこのプロジェクトは、商店街に隣接する温浴施設が地下を掘削したところ黒い温泉が湧き出し、人気を博したことをきっかけに始まったそうです。
黒いスパゲティや黒いまんじゅうなど、付近の店舗で黒にちなんだ商品を次々と開発し、買物マップやSNSで紹介したこと等から話題となり、当初40店くらいの参加でしたが、現在は80店へと倍増。市外からも観光客が訪れる人気スポットとなっているのです。
商店街関係者と実際に「黒い商店街」を歩きながら、様々な課題とともに、嬉しい兆し、たとえば本プロジェクトに対して都会に出た若い世代が反応し、中には地元にUターン、起業してスタッフに加わるなど、期待が膨らむ事例も出てきているそうです。今後ともぜひ、にぎわい復活に向けてがんばってほしいと思います。
最後に向ったのは、大洲市の愛媛たいき農協が1998年にオープンした総合ショッピング施設「オズメッセ」です。
昨年の西日本豪雨では、床上1.25mまで浸水し壊滅的な被害を受けましたが、国のグループ補助金等を活用して本年3月、生鮮食品売り場を1.2倍に拡張するなど全面リニューアルオープンを果たすことができたのであります。
その、復旧したオズメッセの現況と今後の展開について、農協をはじめ大洲市や商工会議所、商工会の方々からお話を伺いました。
最大3/4まで負担を軽減することができる国のグループ補助金はもちろん、県や市の各種補助金も復旧に向けて大いに役立ったというご意見と共に、
水没等で家財や設備など一切を失ったため、補助金申請の際必要となる書類や根拠証明を行なうことが極めて困難だった、という制度上の課題も少なからず指摘され、
現場ならではの貴重な意見を伺うことができました。今後の防災減災対策のさらなる拡充に向け、国や自治体と連携し、しっかり反映してまいりたいと思います。
以上、本日は先週行われた県議会常任委員会の視察概要についてのご報告させて頂きました。
さて、今週からいよいよ8月。
昨年は、豪雨災害直後で連日、復旧支援やボランティアに奔走したことを思い出します。
また、もう1つの災害と言われた記録的な猛暑も、脳裏に蘇ってまいりますが、
皆様におかれましては、くれぐれも体調管理にご留意頂き、自然災害や危機管理等も踏まえながら、この夏を元気にお過ごし頂ければと思います。今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 10:54