「皆様、おはようございます。公明党・愛媛県議会議員の木村ほまれでございます。
今日から7月、県議会6月定例会も明日が閉会日となります。
先週は、一般質問、常任委員会と続きましたが、改選後初の今議会では特別委員会の見直しがあり、新たに「えひめICT未来創造特別委員会」が設置され、私が副委員長に就くこととなりました。非常にタイムリーで重要な県政テーマであり、しっかりと責務を果たしてまいりたいと思います。
また常任委員会につきましては、私は今年度、「経済企業委員会」に所属することとなりました。
経済労働部と公営企業局を所管する当委員会は、いわば本県の“稼ぎ”の部分、県民生活の“活力”の部分に焦点を当てながら審議を行なう場となります。そこで早速となりますが、今朝は、先週の委員会で私が取り上げた質疑の一部についてご報告したいと思います。
まず、外国クルーズ船の誘致事業についてであります。
ご案内の通り、今般5/21(火)、6/3(月)の2日間、大型客船ダイヤモンド・プリンセス号が松山港に初めて寄港しましたが、このことについて、「1年以上かけての受入れ準備も大変だったと思うが、今回、乗客と乗組員合わせて約3,700人もの受入れを通してどんな課題が浮かび上がったのか?」と質しました。
理事者からは、現在、アンケートなどで意見を収集中であり、今後分析する中で次回以降に活かしてまいりたいとのことでありました。
これに対し私は、「受入地区の住民のご意見で圧倒的に多かったのは、“言葉の壁”」であったことを指摘し、マンパワーという意味で「通訳」が全く足りなかったことや、看板や施設など「例えば名所旧跡や神社仏閣、句碑、飲食店など、どこにどんな楽しみがあるのか、地域全体として“翻訳”するしくみができてなかった」ことなど、おもてなし以前のレベルとの手厳しいご意見を頂いたこと等を紹介しました。
今回の乗客は日帰りで、道後界隈など近場での周遊でありましたが、今後、複数泊で東予、南予、県外へと周遊ルートの延伸を図っていくためには、「今回の経験を踏まえ、先進地域に学びながら、圧倒的な課題である“言葉の壁”をクリアし、本県独自の外国クルーズ船誘致戦略を構築してほしい」と、要望を述べさせて頂きました。
次に、中核産業人材確保支援制度、いわゆる地元にUターン就職した学生に対する奨学金返還支援制度であります。
これは、人口流出に歯止めをかけることが目的で、昨年度から県でスタートした事業です。
企業と学生のこれまでの反応について質しましたところ、登録企業数129社、応募学生数116人とのことで、現在、企業と学生の間で直接マッチング交渉が進んでおり、来年4月には就職の可否が確定する見込みとのことでありました。
私は、人口流出に歯止めをかける観点からしますと、県の総合戦略に掲げた「社会減の縮小目標=年間1,200人」、この辺りをにらみながら事業の進展を見ていく必要があると考えます。
そして将来的には、例えば、医療や介護など雇用分野を横断的に広げながら、よりUターン就職の魅力向上に資する制度拡充に向けて取り組んでまいりたいと思います。
次に、修学旅行誘致推進についてであります。
本年は、しまなみ海道開通20周年ということで、私も、当地を訪問する機会が例年以上に多かったのですが、そうした中、引率者に率いられ、集団でサイクリングする高校生のグループを何度となく目撃しました。見慣れない高校名だったのでおそらく修学旅行だと思いますが、これは本県の観光振興にとって大きなビジネスチャンスと感じました。
そこで、「県と自治体、県観光物産協会で年2回開催される修学旅行誘致検討会にぜひ、「しまなみサイクリング」という有望なコンテンツを取り上げてほしい」、「しまなみから道後へ、南予へと、20市町と連携しながら、魅力ある修学旅行ルートの開発を進め、全国からより積極的に修学旅行誘致を推進して欲しい」と要望を申し入れました。
その他、中国大連市との経済交流推進や県立今治病院の建て替え等についても提言させて頂きましたが、先ほど申し上げましたように、当委員会は本県の“稼ぎ”の部分、県民生活の“活力”の部分に焦点を当て、県政を所管する場であります。
経済は生き物といわれますが、いよいよ10月には消費税が10%へと引き上げられ、その意味では、正に国も県も正念場を迎えます。油断を廃しながら研鑽と提言を重ねてまいりたいと思います。
最後になりますが、いよいよ今週7/4から参院選が公示となります。国の将来を左右する重要な選挙でございます。公明党としても、与党としても、断じて負けられない戦いであります。私自身、勝利にむけて全力で走り抜いてまいりますので何卒宜しくお願いいたします。
なお、選挙期間中は公選法により通常の街頭演説がNGとなりますので、次回は参院選後となります。ご当地でのマンデー街頭演説は3週間ほどお休みをすることとなりますが、皆様におかれましては、くれぐれも自然災害への備えや体調管理など、お気をつけてお過ごし頂ければと思います。今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 19:04