「皆様、おはようございます。公明党・愛媛県議会議員の木村ほまれでございます。
県議会では先週、令和初となる、そして4月改選後初めての6月定例会が招集されました。
今年は7月に参院選が予定されているため、例年より2週間近く前倒ししての開会となります。
思えば昨年、開会直後に“西日本豪雨災害”が発生しましたが、今から出水期を迎える中、心して臨んでまいりたいと思います。
さて、今年度当初予算では豪雨災害からの復興が最優先課題と位置づけられ、各種の事業が既に執行されているところでありますが、今回の6月補正予算案では、その更なる追加対策とともに子育て支援や教育の充実などが盛り込まれることとなりました。
今朝は、その概要についてご報告したいと思います。
まず、西日本豪雨災害への対応についてであります。
本年4月に、豪雨災害対応検証委員会から34項目の提言がありましたが、当初予算で先取りしている9項目の強化策に加え、今回、新たな対策事業が盛り込まれました。
例えば、災害時に市町が人的・物的支援を円滑に受け入れるための受援計画を策定するための支援や、被災市町に派遣する県職員が現地で十分な災害対応能力を発揮するためのスキルアップ研修の実施、
さらには、被災された小規模事業者の再建に向けた設備の整備や販路開拓支援、町道の早期復旧支援や山林・河川等での再度災害の防止などであります。
次に、重要課題への対応強化です。
まず、子育て支援・教育の充実でありますが、松山市に対する乳幼児医療費について、来年1月の診療分から、現在の補助率である4分の1から8分の3に引き上げることとなりました。
ご案内の通り、松山市では、子ども医療費の完全無料化に向けて、来年の1月から通院費助成を中学3年生まで拡充するとの方針が示されておりますが、このことについて知事からは「豪雨災害対応等により財政的には非常に厳しい状況ではあるが、県内市町での子ども医療費無料化の底上げも図るため、松山市の制度拡充に合わせて補助率を引き上げることとした」との説明がありました。
私たち公明党も昨年、松山市民約13万人もの皆様の署名を集め野志市長に要望申し入れを行い、県議会公明党としても毎年、会派要望として知事に申し入れを重ねてまいりました。
そしてこの度、いよいよ実現!の運びとなり、感無量のものがございます。力強い後押しを頂いたたくさんの皆様に心から感謝申し上げますとともに、最終決断を頂いた県と松山市の理事者各位に御礼を申し上げたいと思います。
教育の充実につきましては、県立高校3校において、大学や地域の産業界と協働で実施する地域課題解決等の探求的な学びを推進することが盛り込まれました。
例えば、松山東高校では グローカルリーダーを育成するための海外フィールドワークが、今年度から3年間にわたり実施されますが、生徒たちにとっても、地域にとっても、有意義なアウトプットが生まれることを、心から期待したいと思います。
第2は、産業の振興として、食品加工企業による機能性食品等の開発支援に必要な分析機器を整備するほか、農業者の経営強化に向けた農業用施設整備を支援する予算が計上されました。
また、スポーツ立県えひめの推進につきましては、東京オリンピックに向けて、台湾とモザンビークの代表チームによる事前合宿を受け入れることが新たに決定したところですが、台湾のマラソンについては県と松山市が共同で、モザンビークについては受け入れる競技が陸上や空手など多種目にわたるため、県と各市町が連携し、それぞれ誘致に成功したとのことで、これからも、こうしたオール愛媛、チーム愛媛としての連携をさらに磨いていって頂きたいと思います。
次に、防災・減災対策の充実・強化についてであります。
3ヵ年約7兆円で実施される、国の「防災・減災、国土強靭化のための緊急対策」に伴う内示を受けまして、農業基盤の整備や、道路改築・橋りょうの長寿命化、ため池・河川・海岸・砂防施設の整備などを積極的に進める予算が計上されました。特に地元関連では、JR松山駅付近連続立体交差事業費約2.5億円が盛り込まれております。同事業は令和6年度の完成予定とのことですが、松山市が行なう周辺整備事業の進捗も含めまして今後しっかり注視してまいりたいと思います。
以上、本日は総額約138億円の6月補正予算案の概要についてご報告させて頂きました。
いよいよこの後、代表質問を皮切りに論戦が始まるわけですが、改選後初めての定例会であります。正に、新人議員にとってはデビュー戦でございます。フレッシュな活躍が注目されるところでありますが、私も負けずに存在感を示せるよう、しっかりと審議に臨んでまいりたいと思います。今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 22:11