「皆様、おはようございます。公明党・愛媛県議会議員の木村ほまれでございます。
梅雨入りを前に不安定な天候が続いております。先週末は局地的に雷を伴った激しい雨となりましたが、気象庁から各種の警報とともに、今回初めて宇和島市、西予市から「警戒レベル」と併せた避難が呼びかけられました。
本日はこの、新たに運用が始まった「5段階の警戒レベル」と、私たちが取るべき行動についてご報告したいと思います。
ご案内の通り、気象庁からは状況に応じて警報や注意報、また避難指示や避難勧告など様々な防災情報が発表されます。
その種類は、特別警報が6種類、警報が7種類、注意報が16種類と、非常に複雑で、昨年の西日本豪雨では、さまざまな形で避難を呼びかけにもかかわらず200人以上が犠牲となり、防災情報が住民の避難行動に結びついていないという実態が浮き彫りとなりました。
本県の災害検証委員会が先般まとめた報告書におきましても、“情報のわかりにくさ、伝わりにくさ”が逃げ遅れの一因となった、と指摘されているところです。
そうしたことから国では、本年3月、大雨の際に発表される防災情報を5段階のレベルに分け、住民がとるべき行動を明確化しガイドラインを制定、今回の運用開始となったわけですが、ここで、各レベルはどういう状況を指し、そのとき私たちはどのような行動を取ればいいのか見ていきたいと思います。
まず、「警戒レベル1」です。
気象庁はホームページで「早期注意情報」という、数日先までに気象警報が出る可能性について示した情報を発表していますが、「レベル1」の段階ではこうした最新情報に注意するなど、「各自が災害への心構えを高める段階」となります。
次に、「警戒レベル2」です。
これは、気象庁から「大雨・洪水注意報」が発表されるような段階です。
この段階では、自分が住んでいる場所や今いる場所で起きやすい災害の種類を、ハザードマップで調べたり避難場所や経路を確かめたりする必要があります。
そして、次のレベル3から、より危険性が高くなっていくわけですが、本年5/29から“各自治体の判断”で、これらの情報が発令されることになったのです。
「警戒レベル3」は、気象庁から「大雨・洪水警報」などが発表され、自治体から「避難準備・高齢者等避難開始」という情報が出される段階です。
この情報が出たら、高齢者や体の不自由な方、乳幼児など、避難に時間がかかる方々は支援者とともに避難を始めて頂きたいと思います。
次に、「警戒レベル4」です。
これは、気象庁から「土砂災害警戒情報」や、河川の「氾濫危険情報」が発表され、自治体から「避難勧告」が出される段階です。
対象となった地域では、全員が安全な場所に速やかに避難する必要があります。
また、「避難指示」が発表されますと、まだ避難していない人も直ちに避難する必要がありますが、そうした非常に切迫した段階が「レベル4」となります。
最後に、「警戒レベル5」です。
これは既に災害が発生している、または発生している可能性が極めて高い状況で、「大雨特別警報」や「河川氾濫発生情報」が出されたりするなど、“既に避難場所に移動するのが難しい段階”、私たち一人一人が、屋内退避や垂直避難など、自分と家族の命を守るために最善の行動を取る段階となります。
以上を整理しますと、
気象庁のホームページなど最新情報に注意するのが「警戒レベル1」、
ハザードマップや防災アプリ等で避難方法を確認するのが「警戒レベル2」、
高齢者など避難に時間がかかる方々が避難準備を開始するのが「警戒レベル3」、
対象地域の全員が速やかに避難するのが「警戒レベル4」、
一人一人が命を守るために最善を尽くすのが「警戒レベル5」となります。
本日は、新たに運用が始まった「5段階の警戒レベル」と、私たちが取るべき行動についてご報告させて頂きました。
まもなく梅雨、そして出水期を迎えますが、私たち1人1人が、「自分の命は、自分で守る」ことを基本に、「警戒レベル」を含めた防災情報をしっかりと活用していければと思います。
今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 18:28