「皆様、おはようございます。公明党・愛媛県議会議員の木村ほまれでございます。
早いもので、今年も残すところ1週間となりました。皆様におかれましては、どんな1年だったでしょうか?
今年を表す漢字は「災」に決まりましたが、西日本豪雨をはじめ、北海道東部や大阪北部での地震、列島を縦断した台風21号や24号、記録的で災害級の猛暑など、自然災害の脅威を痛感させられた1年でありました。
来年は、新しい時代の幕明けの年。今年の災いが転じて大きな福を呼び込むような、希望あふれる1年となりますよう心からお祈りを申し上げたいと思います。
さて、政府では先週21日に、来年度予算案と今年度第2次補正予算案を閣議決定しました。本日は、各予算案の概要と、公明党が盛り込んだポイントについてご報告させて頂きます。
まず、来年度予算案についてであります。
高齢化の進展や幼児教育無償化への対応などで社会保障費が増大したことや、来年10月の消費税率10%への引き上げに伴う景気下支え策として約2兆円を計上したこともあり、一般会計総額は過去最大の101兆4564億円となりました。
そのうち、国の借金となる新規国債発行額は9年連続で減少し、税収については、景気の回復によって堅調な企業収益や消費税率引き上げにより過去最高となる62.5兆円が見込まれています。
一方、今年度第2次補正予算案では、防災・減災対策や今月30日に発効する環太平洋連携協定、いわゆるTPPイレブンに対応するための農林水産業強化策、中小・小規模事業者のIT導入のための支援などに2.7兆円が充てられました。
また、今年の自然災害の頻発を受け、政府は、2020年度までの3年間で総事業費約7兆円規模の緊急対策を実施し、集中的に重要インフラの防災・減災対策を進めるとしています。
これらにより、自治体の「防災・安全交付金」が大幅に拡充され、具体的には、大規模停電(ブラックアウト)に備えるため災害拠点病院等に非常用自家発電設備の整備を進め、学校施設のブロック塀の倒壊防止策、老朽化した道路や橋の改修、河川の堤防強化の他、土砂災害ハザードマップの作成を支援するとともに、訪日客への災害時の情報提供強化に向けて多言語音声翻訳システムの高度化を進めるとしています。
また来年10月の消費税率引き上げを見据え、駆け込み需要と消費の反動減に対する平準化対策や軽減税率の円滑な導入に向けた対策が実施されます。
1つは「プレミアム付き商品券」の発行です。
これは、低年金の世帯を含む住民税非課税世帯(生活保護世帯を除く)と、0~2歳の子を持つ子育て世帯の支援を目的として、軽減税率の対象とならない生活必需品について購入金額以上の買い物ができるようにするものです。
住宅購入の負担緩和につきましては、省エネや耐震性に優れた住宅の新築などを対象に、商品などと交換できるポイントを付与する「次世代住宅ポイント制度」を創設するとともに、収入に応じて現金を給付する「すまい給付金」も延長・拡充されます。
また、中小の店舗で買い物した際、クレジットカードや電子マネーでキャッシュレス決済をすると最大5%分のポイントが付与される「ポイント還元制度」を実施し、中小小売業や商店街の活性化を後押しするとしています。
補正予算案においても、中小・小規模事業者に対する支援として、軽減税率対応レジの導入費用に561億円が計上されています。
少子高齢化が進む中、子育てや高齢者に対する施策の充実は最重要課題ですが、来年度予算案では、全世代型社会保障の実現に向けて、公明党が一貫して主張してきた「幼児教育・保育の無償化」がいよいよ完全実施されます。
対象となるのは、全ての3~5歳児と住民税非課税世帯の0~2歳児となり、幼稚園、認可保育所、認定こども園に加えまして、認可外保育所や幼稚園の預かり保育も対象となります。
高齢者の方々に対しましては、「年金生活者支援給付金」の支給や低所得高齢者への介護保険料の負担軽減を強化する予算が計上されています。
介護人材の処遇改善とともに、認知症になっても安心して暮らせる地域の実現に向けて認知症サポーターが活躍できる場づくりや、認知症の人の見守り体制を構築するための予算を拡充。また、地域の認知症疾患医療センターの整備促進・相談機能の強化も進めるとしています。
一方、補正予算案では、今問題となっております風疹対策として、来年4月から、流行の中心となっている30~50歳代の男性を対象に原則無料のワクチン接種や抗体検査を実施するための予算を確保し、流行の一刻も早い沈静化をめざすとしています。
以上、本日は、先週政府が閣議決定した来年度予算案と今年度第2次補正予算案の概要についてご報告させて頂きました。
年内最後の朝のご挨拶ということで一言御礼を申し上げます。皆様にはこの1年、大変お世話になりありがとうございました。
明年は4月に統一地方選挙、7月に参議院選挙が行われる重要な1年となりますが、私自身、初心と原点を忘れることなく全力で挑戦してまいる決意でございます。
皆様におかれましては、引き続きご指導賜りますようお願い申し上げますとともに、健やかな新年を迎えられますよう心よりお祈り申し上げます。1年間本当に有難うございました。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 17:27