「皆様、おはようございます。公明党・愛媛県議会議員の木村ほまれでございます。
県知事選の期間中は、公職選挙法の規定により自粛しておりましたので、実に3週間ぶりのご挨拶となります。そろそろ冬支度が必要な季節となりましたが、風邪などひかれませんよう、寒暖の差にも十分お気をつけてお過ごしください。
さて、その知事選ですが、ご案内の通り、現職の中村知事が見事3選を果たすこととなりました。この場をお借りし心からお祝いを申し上げたいと思います。
また、同時に行われた松山市長選におきましても現職の野志市長が3選を果たされました。県と県都のリーダーとして、これまで以上に連携し県政をリードしていって頂きたいと思いますし、一方の代表である議会とも建設的な議論を深めながら、本県発展のため新たな任期を精一杯がんばって頂きたいと思います。
そうした意味から本日は、中村知事が掲げた公約の中から、特に私が注目する施策についてご報告したいと思います。
まずは、西日本豪雨災害からの復興です。
このことについて知事は、昨夜の当選報告会でも各種報道においても、いの一番の公約として力説しておられましたが、正に復興への道のりはまだまだ緒に着いたばかりであります。
産業から暮らしにいたるすべての分野において、圧倒的に人手が不足している現状の中、オール愛媛でリソースを投入し続けられるよう支援体制を拡充強化してほしいと思います。
雇用経済の面では、「県の求人・移住総合サイトの機能を強化し、移住者の行動分析を行って移住施策展開を拡大する」としています。
“国レベルでは移住はゼロサムゲームとなり、あまり意味がない”という議論もありますが、本県にとっては極めて重要です。
先日も申し上げました通り、このまま人口減少と流出が続きますと、離島や過疎地といった県内の一部地域や、農林水産業など一部の産業は立ち行かなくなるといわれます。
そのためにも、移住施策は着実に結果を出すものでなければなりません。そしてその可能性がもっとも高いのは、私はUターン、つまり本県出身者に他ならないと考えております。ビッグデータ等を活用しながら、ぜひ本県独自の戦略に基づく移住施策の展開に期待したいと思います。
医療福祉の面では、「健康寿命を延ばすことを目的に、ビッグデータを活用した生活習慣病対策となるモデル事業を国に先駆けて実施する」としています。
正直なところ、医療情報は、地域や病院や施設、あるいは診療科等の連携が極めて貧弱です。高度情報社会、あるいは国民や顧客ファーストといわれる時代の中で遅れていると言わざるを得ません。ぜひ、超スマート社会をキャッチアップする勢いで、健康寿命を延ばす本県独自のフレイル対策を進めて頂きたいと思います。
観光の面では、「デジタルマーケティングの手法を駆使した海外への情報発信を進め、インバウンド対策としてスマホを軸とした観光情報提供システムを模索する」としています。
人口減少が進む中、観光産業は有力な成長産業の1つであります。特に、インバウンドの伸びは凄まじいものがあるわけです。
国におきましては、10年前に830万人だったものが、昨年は2870万人にまで拡大。2020年には4000万人、2030年には6000万人をめざすとのことです。
県では、サイクリングを中心に4年連続インバウンドが増えてはいるのですが、外国人観光客の訪問率で見ますと全国で37番目。昨年度のインバウンド数は香川県の約1/3、と遅れを取っている状況なのであります。
従ってまずは、海外での認知度を上げ、関心と興味を持ってもらうことから始める必要があります。
その点、今回、スマホというデバイスに焦点を当てたのは、私は正しいと思いますし、更に申しますと、海外では当たり前の“キャッシュレス決済”をどう広げるか、がインバウンド対策の重要なポイントであると考えます。ぜひ、そこに向けてチャレンジしてほしいと思います。
また、「大型クルーズ船を呼び込むため、松山港の整備など受け入れ態勢整備を進める」としていますが、事実、世界のクルーズ市場は急速に発展しているのであります。その世界市場の中で日本が占める割合は、実は0.1%というレベルでありまして、これは全く手つかずの未開拓市場と言っても過言ではありません。
県議会観光産業振興議連として本年6月に中国・大連市を視察訪問した際にも、ぜひ愛媛県に大連市のクルーズ船を受け入れてほしいとのオファーを頂いたのですが、その時に、世界市場のニーズに手応えを感じたことを思い出します。
そんな大型クルーズ船が、来年、松山港にやってくることが先日、決定いたしました。総トン数11万5000t、乗客定員2706人、過去最大規模のクルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」であります。
直接消費額も5000万円以上が見込まれるといわれておりますが、ぜひ、来年の初寄港までに、着実に今後のリピートに繋がる万全の準備を進めてほしいと思います。
本日は、知事選翌日ということもあり、中村知事の3期目の公約の中から、私が注目する施策についてご報告させて頂きました。
今週は、決算特別委員会、東予方面の視察、12月議会の準備、団体からの政策要望などスケジュールが目白押しでありますが、全力で取り組んでまいりたいと思います。今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 13:59