「皆様、おはようございます。公明党・愛媛県議会議員の木村ほまれでございます。
先週は北海道で大地震が発生し、41人の方がお亡くなりになるなど甚大な被害が発生しました。犠牲となられた方々に心からお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆様にお見舞いを申し上げ、1日も早い復旧と復興をお祈り申し上げます。地元松山におきましても、大雨洪水警報が出されるなど不安な週末でしたが、この後の河川の増水やゆるんだ地盤の土砂災害など、皆様、十分に警戒してお過ごし頂ければと思います。
さて、県議会では明後日から9月定例会が開会となります。
7月の西日本豪雨災害を踏まえた防災減災対策が議論の中心になろうかと思いますが、開会に先立ちまして先般、9月補正予算案について発表がありましたので、本日はその概要についてご報告したいと思います。
今回の補正予算は一般会計115億5,466万円、特別会計3,243万円、総額115億8,709万円で、大きく3つの柱からなります。
まず第1は、7月の豪雨災害への対応です。
その内のいくつかを申しますと、被災者の生活再建支援につきまして、住家被害に対する国の補助に上乗せする県独自の支援措置を講じる費用が盛り込まれました。
また、被災家屋の解体に伴って増加する災害廃棄物の処理につきまして、県内20の市町が連携した広域処理を促進するため、収集運搬に要する経費を県として支援し、市道や農業用施設の早期回復に向けては、手一杯で間に合わないなど市町から要請があれば県が代わりに復旧作業を行うこととしています。
今回、災害の初動対応において様々な課題が浮き彫りとなりましたが、その意味ではしっかりと検証を行うことが重要になってまいります。
そこで、県や被災自治体、国や防災関係機関、専門家、学識経験者等で構成する検証委員会を設置し、専門家の知見を生かしながら検証し、課題等を分析・整理するとともに、実効性のある災害廃棄物処理体制を構築するため、市町の実務マニュアルの早期作成を支援する事業が盛り込まれました。
2つめの柱は、県民の安全・安心確保対策です。
その前提となるのが社会インフラの安全であり、今後の大規模災害に備え、緊急輸送道路をはじめ、河川、海岸、港湾施設の改修・機能強化に積極的に取り組みますとともに、豪雨災害を踏まえた道路の安全対策や砂防施設の整備、河床の掘削などに重点を置いて整備を進めることとしています。
また、木造住宅の耐震化を促進するため、寝室など屋内の一部のみを耐震化する“耐震シェルター”の設置、また、段階的な耐震改修を支援する制度を新たに創設することとしておりますが、特に“耐震シェルター”の普及は耐震化促進への新たな切り口であり、期待を寄せながら注視してまいりたいと思います。
3つめの柱は、当面する課題への対応についてです。
国際交流・観光の振興につきましては、4月に全国に先駆けて設置したデジタルマーケティング・チームにてインバウンドの誘客促進を切り口とした活用モデル事業を実施すること。
スポーツ・文化の振興につきましては、マレーシア代表バドミントンチームに続く東京オリンピック事前合宿の誘致について、市町と連携した支援制度を創設すること。
商工業・農林水産業の振興につきましては、県内中小企業に対する万全な資金繰りのための融資枠の拡大、県産かんきつのブランド価値向上等を図るための物流段階での腐敗を抑制する技術開発や、来年度から始まる新たな森林管理システムの市町での運用円滑化を図るための事前準備活動支援などが盛り込まれています。
4つ目の柱は、地域医療等の充実についてです。
医療機器の高度化と手術の技術向上を図るため、研修用機器の整備を支援する予算の他、特定健診受診率の向上に向け、 AIを活用した特定検診の受診勧奨を実施することとしています。
以上、本日は9月補正予算案の概要についてご報告させて頂きました。
明後日開会の9月定例会に向けて、自身の代表質問の準備も含め、しっかり取り組んでまいりたいと思います。今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 18:57