「皆様、おはようございます。公明党・愛媛県議会議員の木村ほまれでございます。
本日も非常に陽ざしの厳しい週明けとなりました。予報によりますと日中の最高気温は34度ということで、熱中症には厳重な警戒が必要です。皆様、体調管理には十分お気をつけの上お過ごし頂ければと思います。
さて、県議会では先週、臨時議会の他、各常任委員会、特別委員会が連日にわたり開催され、被災地の復旧復興に向けた支援策や当面する様々な県政課題について議論が行われました。本日は、その中から7/31に開催された臨時議会の概要についてご報告したいと思います。
今議会は、甚大な被害からの復旧を迅速に進めるための緊急招集ということで、補正予算の総額は先の専決処分と合わせて約524億円。災害関連の補正予算としては過去最大です。速やかな被災者の生活支援に加え、農林水産業の復旧支援、社会基盤の復旧や二次災害の防止対策を講じるための事業が編成されました。
その主な内容は、まず、被災者の生活支援であります。
各市町の要望に沿って応急仮設住宅や借り上げ住宅をしっかり確保いたしますとともに、被災者が実施する住宅の応急修理を支援し居住環境の整備を迅速に進める事業のほか、建設業団体の協力を得て、被災地の土砂撤去等の支援、被災事業者が雇用を維持できるよう県独自の支援策等が盛り込まれました。
次に、農林水産業の復旧支援です。
被災農家の営農再開に向けて必要となる新たな種苗や肥料・農薬などの生産資材の調達、モノレールやトラクター、農業用ハウスなど農業用機械施設の導入や修繕を支援する事業、
集荷場・選果場・出荷場といった共同利用施設の復旧・再整備に加え、畜産農家の営農再開を図るため、被災畜舎等の整備や再生産に向けた機械・繁殖用親鳥の導入を支援するほか、防護柵など鳥獣害防止施設の復旧を支援する事業が盛り込まれました。
また、土砂崩れの被害が甚大であった急傾斜地の樹園地についてですが、被災していない周辺園地を含めた区画整理を視野に入れ、一体的な整備構想図のモデルを作成して産地の早期復旧を図るほか、農地や農業用施設、林道等の復旧に取り組むこととしています。
さらに、社会基盤の復旧及び二次災害防止対策として、落石や倒木などにより交通や物資輸送に支障をきたしている道路の啓開対策に取り組みますとともに、
土砂災害が発生した地域において仮設防護柵や大型土のうを設置するなど、当面の応急対策と二次災害の防止対策、また、土砂の堆積が著しい箇所の緊急的な河床掘削や海岸の漂着流木の除去、がけ崩れ防止対策の強化、公共土木施設や港湾施設の復旧事業が盛り込まれました。
このほか、県有施設の復旧対策として、被災した県立学校の修繕等を進めますとともに、浸水被害を受けた信号機や警察庁舎の復旧を行うなど、県民生活への影響を最小限にとどめるため、速やかな機能回復が必要な施設の復旧事業が盛り込まれました。
以上が補正予算の主な概要で、即日、全会一致で可決されることとなりました。
今後一刻も早い事業執行に期待したいと思いますが、おかげさまで8/3、4には宇和島市三間町、吉田町の断水状況が解消され、又、仮設住宅の入居受付が始まるとの明るいニュースも聞かれるようになりました。
宇和島市の岡原市長が、仮設浄水場での試験通水開始の式典で
「断水の解消で復興のスタートラインにやっと立つことができた。長く我慢してくれた市民に感謝したい。」
と述べられましたが、市長、市民だけでなく、被災地を支えるすべての方々にとって万感胸に迫る瞬間であったと思います。
さらに国では、西日本豪雨の被災者の生活再建、中小企業や観光への財政支援を柱とした総額1,058億円の「生活・なりわい再建支援パッケージ」が取りまとめられ、8/3閣議決定されました。
支援パッケージには、この間、現地視察に訪れた石井国交大臣や谷合農林水産副大臣、また公明党の石田政調会長や山本ひろし参議院議員に対して要望した数々の支援策が盛り込まれています。
例えば、災害ゴミの問題です。
従来は、個別の支援制度に基づきそれぞれに実施されてきた廃棄物・がれき・土砂の撤去を、今回、市町が一括して行える新たな仕組みをつくることが盛り込まれました。
産業の再建については、地域経済を支える中小企業、ここをどう支えきるかが問われていると思いますが、今回、中小企業同士で連携して復興計画を作った場合、工場や店舗の復旧費用に対して最大4分の3の補助を実施する、いわゆるグループ補助金が導入されることとなりました。
また、観光振興におきましては、観光客やビジネス客が、広島や愛媛など複数の被災地に2泊以上した場合、1人1泊当たりの料金が最大6,000円安くなる内容が盛り込まれました。
政府からは「あくまで今回は第1弾であり、今後、必要に応じて追加の支援措置を行う」との方針が示され、とても心強く感じています。
そして、この「生活・なりわい再建支援パッケージ」の各事業が速やかに、そして具体的に進展するよう、私自身もしっかりフォローしてまいりたいと思います。
本日は、7/31臨時議会の概要及び被災地の復旧に向けたこの間の進展についてご報告いたしました。今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 22:00