「皆様、おはようございます。公明党・愛媛県議会議員の木村ほまれでございます。
連日、猛暑が続きますが、今週いっぱい真夏日、猛暑日が続く見込みです。熱中症など体調管理には十分お気をつけお過ごし頂きたいと思います。
さて、県議会6月定例会は先週、40億5,130万円の補正予算案の他、加計学園に対し説明責任を求める決議案や、西日本豪雨災害に対する国への意見書を可決し、閉会しました。
閉会にあたり中村知事は、西日本豪雨を受け迅速な災害復旧のための臨時議会を今月中もしくは8月上旬に招集したい、との意向を表明されました。
安倍総理からも、近く激甚災害に指定される見通しが述べられましたが、県議会といたしましても1日も早い事業執行がなされるよう後押しをしてまいりたいと思います。
さて、閉会後、特に週末の3連休は、県下の被災地を訪れ、被害状況の確認とともに被災された皆様から切実なお声をお聞きしてまいりました。
久万高原町では至る所で土砂災害が発生し、河川の護岸崩壊や農道の損壊、田畑の崩落など、あちこちに生々しい爪あとが確認されました。
早速この後にも、現地調査を踏まえた要望を、町役場の担当課と県土木事務所に対し申し入れさせて頂く予定です。
また昨日は、公明党愛媛県本部議員団で国交省の石井大臣に随行し、南予地域を視察いたしました。
本日は、その概要についてご報告したいと思います。
まず最初に向った現場は、宇和島市吉田町。国道56号線沿いの複数にわたる法面崩壊箇所でした。
白浦地域では、がけ崩れの土砂が人家を巻き込みながら崩落し、道路・鉄道を塞ぎ、護岸を破壊して玉津湾に流出。
4名の犠牲者に対し全員で黙祷を捧げた後、国交省職員から被害の概要等を伺いました。
続いてJR伊予吉田駅構内の被災箇所を視察した後、宇和島市吉田支所にて宇和島市長と面会し、具体的な要望をお伺いするとともに、避難所となっている吉田公民館では、被災者の方々に対し、石井大臣からお見舞いが述べられました。
次に、大洲河川国道事務所にて大洲市長、西予市長、内子町長から石井大臣に対して国への緊急要望書が手渡されました。
要望のどれもが重く心に響きましたが、国として一刻も早い要望の実現に全力を挙げて頂きたいと思います。
その後、公明党愛媛県本部議員団として、石井大臣に5つの緊急要望申し入れを行いました。
1点目は、道路等の早期復旧についてであります。
支援物資にせよ、ボランティア受入にせよ、又、生活再建の上からも寸断された道路の一刻も早い復旧が待たれます。
地元だけでは事業者も人手も重機も足りません。国による一気呵成の支援投入を求めました。
2点目は、JR四国予讃線の早期開通とそれまでの代替輸送手段の確保です。
通勤通学に大きな支障となっており、一刻も早い運行再開が待たれるところです。
伊予-八幡浜間は本日開通のメドが立ちましたが、宇和~宇和島間の開通にはまだまだ時間がかかりそうですので、全線開通の前倒しに対する支援を求めました。
3点目は、激甚災害の早期指定についてです。
詰まるところ、財政支援です。
安倍総理からも、近日、閣議決定の見込みとの発表がありましたが、それを受けて県議会でも臨時会を通じて迅速な復旧事業の執行を後押ししたいと思います。
4点目は、災害用仮設住宅の設置についてです。
現在、県内7つの市町で451人の方々が避難所生活を余儀なくされておりますが、その他にも親戚等に身を寄せている被災者の方などが多数いらっしゃいます。
こうした方々に安心して生活を営める住まいの確保は喫緊の課題であり、財政支援も含めて要望いたしました。
5点目は、肱川流域のダム運用に関するしっかりとした検証の実施です。
マスコミをはじめ一部住民の方々からは、安全基準の6倍を超える放流は人災ではないかとの指摘がなされています。
私自身、被災者本人から涙ながらにそのお訴えをお聞きし言葉を失いましたが、そうした方々の思いも含め申し入れを行いました。
これに対して石井大臣からは、第三者による科学的な検証の場を早急に設けるとの明言を頂きました。
徹底的な検証と適切な見直しがなされるよう、その動向を注視してまいりたいと思います。
以上の申し入れに対し、石井大臣からは「要望実現に向け、全力を挙げる」との力強い意向が示されました。
何としても速やかな実行を期待したいと思います。
その後、肱川の樋門の被害現場を訪れた後、石井大臣は明日からの国会準備のため帰京。
私たち党県本部議員団は、石田祝稔政調会長、山本ひろし参議院議員とともに、西予市野村町に伺いました。
野村町といえば相撲で有名な町ですが、そのシンボルである乙亥会館が今回の豪雨で約6m浸水。
周辺約650棟が浸水被害を受けるという、県下で最も激しい被害を受けた地域です。
先週、豪雨直後に訪れた時は言葉も出ないくらいの惨状でしたが、行政・地域を先頭に多くの支援者のご協力で着実に復旧が進んでいることを実感いたしました。
土ぼこりが舞う中、炎天下にもかかわらず、3日間のべ6000人を超える多くのボランティアの方々が、瓦礫除去やゴミ出し、家屋の洗浄など懸命に取り組む姿を見て、涙が出るほど感謝の気持ちで一杯になりました。
もちろん被災地域は南予だけではありません。地元松山市の高浜地区や北条地区、東予ではしまなみ島嶼部など、あまりにも広い範囲でこれからも復旧と復興活動は続くわけであります。
現場ニーズも日々変化しています。何より、これからが夏本番です。再度の豪雨や台風など心配が尽きませんし、予断を許しません。
引き続き、復旧復興に全力を挙げますとともに、今回の教訓を生かしながら、臨時会、9月定例会に向けてしっかりと備えてまいりたいと思います。今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 15:55