次に向かったのは、1915年創業、産業用ロボット世界シェア第4位を誇る㈱安川電機様。
北九州市が進める「産学官民連携による介護ロボット等を活用した先進的介護」のうち、産業部門の重要な一角を担うのが同社であり、市役所との理念の共有がしっかりとできているとの印象を持ちました。
同社が掲げるビジョンの1つに、次のような一節があります。
「産業分野で培ったメカトロニクス技術を医療・福祉分野へ応用し、人間の能力を補強し、生活の質が向上する機器の開発により人間の能力が活かされる社会をめざす」
本ビジョンの実現をめざすのがヒューマトロニクス事業(ヒューマンとメカトロニクスからなる造語)領域で、介護ロボットはこちらで開発・製造されています。
具体的には、移動アシスト装置や足首アシスト装置、屋内移動装置などがありますが、私が強く印象に残ったのは歩行アシスト装置です。
動画には、例えば、脊椎損傷によって下肢が麻痺し車いすでの生活を余儀なくされている方が装置を着用することによって自分の脚で歩く姿があり、正にビジョンの通り、人間の能力を補強し人間の能力が活かされ、生活の質が大きく向上された姿がそこにありました。
国家戦略特区として、介護分野に同社のような卓越したロボット技術がより広く導入され、より多くの高齢者の生活の質が高まるような未来が着実に近づいていることを感じました。同社の今後ますますの発展に心から期待を寄せたいと思います。
(写真はルービックキューブを90秒以内に完成させるIQロボット)
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 21:00