今日から3日間、経済企業委員会の県外視察ということで、初日の本日は埼玉県川越市役所を訪問し、同市が取り組む「インバウンド施策」について調査を行いました。
川越市は都心から北西約30km、人口約35万人の中核市。
江戸情緒あふれる町並みが印象的なこの町では昨年、観光客が過去最高の704万人を達成し、外国人も4割増の過去最多となる17万人を記録。その主な要因について伺いました。
まず、都心から1時間弱という立地性。また、昨年12月に決定した川越氷川祭の山車行事等の「ユネスコ無形文化遺産登録」の話題性やFライナー就航による鉄道利便性の向上、そして、特にアジアを中心とするインバウンドの奏功などが挙げられましたが、それらをリンクさせた形の巧みな誘客作戦に敬服させられました。
顧客インサイトに立てば、首都圏の観光案内所やインバウンド旅行者の人気スポット・ホテル等に配置される「訪日外国人向けフリーマガジンGOOD LUCK TRIP」へのペイドパブリシティ掲載は、極めて有効なメディア選択であったといえるでしょう。その背景に地元西武鉄道の協力があった点も見逃せません。
また、インドネシアに特化したプロモーションもユニークで意欲的でしたし、情報発信の多言語化・デジタル化の取組み、これについては本県も謙虚に学ぶとともに早急な体制整備の必要があることを痛感させられました。
2020年東京五輪のゴルフ会場となる霞ヶ関カンツリークラブを有しこれまで以上に外国人の受入れ環境を整備しつつインバウンド施策に取り組む川越市に大いに学びながら、今回の視察成果を本県の観光振興に活かしてまいりたいと思います。
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 20:00