視察最終日の本日は、日本有数の“ものづくりのまち”東京都大田区を訪問。
公益社団法人大田区産業振興協会にて「ものづくり企業への支援」について調査を行いました。
初めに、区の産業基盤である産業振興協会から組織の役割と取組み、及び「ものづくり産業イノベーション創造緊急推進指針2020」について説明がありましたが、さすが大田区!と感服しました。
大田区といえば、下町のボブスレー、下町ロケットなど、まず“下町”のイメージが浮かびますが、工場と商業施設と住宅が入り混じり共存している町並みを見るにつけ、また、昼夜人口がほぼ同じというデータからも、明らかに23区内で異彩を放つ正に下町だなと感じました。
現在、区内の工場数はピークの9000社から3000社あまりまで減少し、その半数は金属機械加工で従業員数4人以下とのこと。
しかし、その3000社はいずれも、リーマンショック等の苦境を独自の技術で勝ち残った“強い、町工場”の1つ1つであり、専門分野に特化した各社の高度な加工技術を“仲間まわし”と呼ばれる独自の連携システムにまで昇華させることで「多品種」「小ロット」「短納期対応」を可能にしており、そこに大田区ならではの独自性と歴史的地域的な付加価値を生み出していると感じました。
大田区では現在、来年の韓国・平昌オリンピックに向け、ボブスレージャマイカ代表に夢を乗せた「下町ボブスレー9号機・ジャマイカスペシャル」の開発サポート、そして2020東京オリンピック・パラリンピックとさらにその先を見据え、イノベーションによる新たなものづくり産業の創造とグローバル市場の開拓に全力を注いでおり、その気迫がこちらにも伝わってくるようでした。
私も、本県経済の振興はもちろん、えひめ国体・大会のレガシー創造、中小企業への多様な支援、人口構成や産業構造の変化に対応したまちづくり等、今回の視察で学んだ成果を県政に反映できるようしっかりと取り組んでまいります。
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 20:00