「皆様、おはようございます。公明党・愛媛県議会議員の木村ほまれでございます。
いよいよ本日から、県議会9月定例会が始まります。新聞等にもございました通り、約99億円の補正予算案について審議が行われます。
最も多くの予算が配分されているのは、県政の最重要課題である防災・減災対策でありまして、このことについて私も24日午後の代表質問でしっかりと取り上げさせて頂く予定です。
県議会ホームページでもライブ配信されますので、お時間のある方はぜひご覧頂ければと思います。
さて、定例会に先立ち先週、中村知事から9月補正予算案に関する記者会見が行われましたので、本日はその概要についてご報告したいと思います。
知事からは、予算案説明の前にまず、北朝鮮の弾道ミサイルに関する話がありました。
北朝鮮が中距離弾道ミサイルをグアム島沖の海上に向けて発射するかもしれないとの報道がある中、上空通過が懸念される島根、広島、高知、愛媛の4県知事で、8/14午後、外務省、防衛省、総理官邸を訪問し、北朝鮮ミサイルの対応強化についての緊急要請を行ったとのことです。
内容は、
1. 住民の生命、財産を守り、安全・安心を確保するために、国際社会と連携して、北朝鮮にこれ以上の挑発行為を行わせないこと
2. ミサイル発射の兆候、発射情報については、関係県に対して、直ちに情報提供を行うこと
3. 弾道ミサイルやその破片が落下するなど万が一の不測の事態に備え、すでに中四国4県にPAC-3が展開されているが、引き続き警戒・防護体制を強化し、住民の安全確保に万全を期すこと
4. 万が一、被害が発生した場合は、国において万全の措置を講じること
の4点で、いずれも国としてしっかりとした対応をするとのことだったそうです。
私も、1点目の、国際社会との連携でミサイルを撃たせないこと、これが政府の最大の役割であると思います。
北朝鮮をこれ以上エスカレートさせないよう、国連の制裁決議の履行を加盟国に求めると同時に、米国、韓国、さらには中国、ロシアと連携した外交努力に、政府は万全を尽くして欲しいと思います。
そして知事からは、県として引き続き警戒を続け、国や市町、関係機関等と連携しながら、弾道ミサイルの落下の可能性がある場合の行動等について、県民へのさらなる周知を図り、また万一、本県に何らかの影響が生じた場合には、住民への迅速な情報伝達や被害確認、救援など、県民の生命、身体、財産を守るために万全を期してまいりたいとの報告がありました。
さて、本題の9月補正予算案についてであります。
6月補正後の情勢変化を踏まえた今回のポイントは、まず、防災・減災対策について、7月の九州北部豪雨災害を踏まえ、道路や河川、砂防施設の整備を前倒しで実施するなど、県民の安全・安心の確保に積極的に取り組むこと、
また、中小企業対策など経済・雇用対策や農林水産業の振興など当面する課題については、地方創生のための交付金を活用しながら的確に対応することが挙げられました。
主な内容の内、まず、県民の安全・安心確保対策の推進についてです。
県単独の緊急防災・減災対策事業として、南海トラフ地震や台風、集中豪雨等に備えるため、緊急輸送道路の改良や危険箇所の解消、河川、海岸、港湾施設等の改修・機能強化に積極的に取り組みます。
特に九州北部豪雨で、孤立集落や流木、倒木などの被害が発生したことから、道路の安全対策をはじめ、土砂の堆積が著しい河床の掘削や渓流保全対策などに重点を置いて整備を進めるとのことです。
次に、当面する課題への対応として、経済・雇用対策の推進です。
景気の下振れリスクが懸念される経済情勢を踏まえまして、中小企業者等に対する資金融資枠を確保するほか、えひめ中小企業応援ファンドの造成規模を拡大し、地域密着型ビジネスの創出を支援すること、
また、県内中小企業の人材確保を図るため、東京と大阪に職業紹介窓口を新設するなど、本県へのUターン就職を促進することとしています。
次に、観光の振興です。
懸案となっている松山―ソウル線の再開につきまして、韓国最大のLCCであるチェジュ航空と知事自ら交渉を行った経過について報告があり、本県の認知度向上を図る戦略的プロモーション活動を展開するとともに、就航が決定した際、速やかに広報活動が開始できる体制を整備するとの話がありました。
農林水産業の振興につきましては、中山間地域の生産者の所得向上を図るため、水利施設や鳥獣被害防止施設の整備を支援するほか、農業分野でのICTの活用方策についてさらにバージョンアップを図り、今回は、かんきつ生産に初めて参入する担い手の方などに使いやすいシステムを開発すること等が挙げられました。
以上、本日は、9月補正予算案に関する知事の記者会見についてお伝えさせて頂きました。私も代表質問、委員会を通じてしっかり論戦に加わってまいりたいと思います。今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 17:30