「おはようございます。公明党・愛媛県議会議員の木村ほまれでございます。
期間中、概ね天候に恵まれた今年のGWでしたが、皆様いかがでしたしょうか。私も家族での外出や溜まった本の一気読みなど、おかげさまでゆったりと過ごすことができました。充電を力に変えて活動再開、今週もがんばってまいりたいと思います。
さて、本日は県が進める「ひめボス推進キャンペーン」についてご報告いたします。
この、“ひめボス”。正直、お聞きなじみのない方が殆どではないかと思いますので、“イクボス”の話から始めます。
“イクボス”とは、職場で共に働く部下やスタッフのワークライフバランスを考え、その1人1人のキャリアと人生を応援しながら、かつ、組織の業績にも結果を出しながら、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司、リーダーのことを指す言葉です。
県ではそれに加えまして、愛媛の活性化を願い愛媛で働く人を応援する、そんなリーダーを“愛媛県版イクボス=ひめボス”とネーミングし、県下に“ひめボス”の輪を広げようと取り組みをすすめているところでございます。
その背景には、少子高齢化に伴う人口減少という深刻な課題があります。
今から20年後には、県の生産年齢人口が現在の約85万人から30万人も減少し、現役世代が急速に減少する一方、子育てと介護、いわゆるダブルケアで時間に制約を持った労働者が急増するといわれています。
そうした見通しの中で、働く人を確保し、地域と産業を維持・活性化させるためには、長時間労働の削減や柔軟な働き方の実現など男女が共に働きやすい、働きがいのある職場環境の整備が待ったなしで求められているのであります。
そこで、まず隗より始めよ!ということで、1月、中村知事が“県庁の全組織がそういう職場を目指します!”と“ひめボス宣言”を行いました。次いで2月には県下の全20市町の首長が同様に宣言を行い、おかげさまで現在、県内の様々な企業・団体の258事業所にまで“ひめボス”の輪が広がってまいりました。
国では、こうした働き方改革を進めるため、3/28、戦後から今日に至る雇用慣行の見直しに踏み込んだ実行計画をまとめ、2019年度からの実現をめざしているところであります。
例えば、長時間労働の是正はもちろん、同一労働同一賃金の導入、最低賃金の引き上げや転職や再就職の支援、女性・若者の活躍推進、子育て・介護と仕事の両立など、働き方改革の方向性は9つの分野にわたります。
特に、長時間労働の是正はとりわけ重要です。少子化の改善に直結するからであります。
例えばある会社では、長時間労働廃止後、深夜労働が86%削減され、企業内の出産数が1.8倍になった事例が見られ、また、別の調査では、夫が週末の家事・育児時間がゼロの家庭で第2子が生まれているのは約1割なのに対し、夫が週末に6時間以上家事や育児に関わる家庭では8割が第2子に恵まれているということが判明した事例もあります。
これは、家事や子育てに関して夫婦共通の時間が多いほど子どもの数が多いということで、長時間労働の是正が少子化問題を改善する貴重な証左といえそうです。
その他、長時間労働が減りますと、保育園の延長利用が少なくなります。赤字を抱える自治体にとっては赤字が減り、その分、保育士の確保と定着が進みます。
又、居宅介護もしやすくなり、介護保健の財政上もメリットが生まれます。そのように考えますと、長時間労働の是正は正に「働き方改革の要」といえるのではないでしょうか。
労働人口の減少を克服するには働き方を変えていく必要があり、そのためには何よりも会社のトップ、職場のリーダーの意識改革が欠かせません。
そこで県として、“愛媛県版イクボス”である“ひめボス”を増やしていくことが、県全体の働き方を大きく変えていくことに繋がると考え立ち上げたのが、「ひめボス推進キャンペーン」です。
現在、その主旨に賛同いただける事業所を募集しているところですが、手続きはいたって簡単です。
県のHPを参考に、各社・各事業所で“ひめボス宣言書”を作成して頂き、そのコピーと、女性活躍推進の自主目標を、県に提出すればOKです。
手続きが終わりましたら、県のHPに“ひめボス”事業所として掲載させて頂きます。
“ひめボス”宣言することによりまして、働き方改革に取り組む事業所として対外的にアピールすることができますし、他にも“ひめボス”シンボルマークの使用や、県が主催するセミナー、“ひめボス”ハンドブックなど様々な情報が届けられるというメリットがあります。
ぜひ、多くの事業所の経営者、管理職の皆様に“ひめボス”の輪に参加して頂ければと思います。本日は「ひめボス推進キャンペーン」についてご報告させて頂きました。今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 22:00