「皆様、おはようございます。公明党・愛媛県議会議員の木村ほまれでございます。
いよいよ今週、県議会6月定例会がスタートします。日程は15日から28日までの14日間。今回は、9月にえひめ国体・えひめ大会が開催されますことから1日あたりの質問者数を増やして、例年よりも期間を短縮しての開催となります。約60億円の補正予算案を中心に審議が行われますが、本日は、その概要についてご報告したいと思います。
今回の補正予算案の柱は大きく2つで、1つは当面する重要課題への対応強化、もう1つは国の内示を踏まえた追加公共事業であります。
重要課題について主なものを挙げますと、まず、ものづくり関連産業を対象に進める「えひめ地域活性化雇用創造プロジェクト」です。
これは、加工食品や高機能素材など魅力ある資源を活用した商品開発やブラッシュアップ、又、国内外や専門分野での営業力強化と販路開拓、さらに新規雇用者への人材育成研修の支援など、本県の優れた技術を生かした取り組みを進め、地元で安定した雇用創出を図る内容となっています。
その中で私が期待するのは、人材の育成・活用の部分です。ANAや味の素グループといった大企業との人材交流や啓発セミナー等によって県内中小企業の経営革新を図る事業が盛り込まれておりますが、注目したいと思います。
次に、自転車新文化の普及拡大です。
先々週開催された「日台観光サミットin四国」を受けまして、7月上旬に台湾から四国に訪問団を迎えることとなりましたが、その際、本県を発着点とした「四国一周サイクリングツアー」が実施されることが決まりました。台湾との相互交流及び誘客促進につなげる本事業が重要課題の2つ目です。
そして3つ目は、教育・福祉の充実です。
教育分野では、新たに「スーパープロフェッショナルハイスクール」に指定された宇和島水産高校における専門的職業人の育成をめざした取組みの推進や、中学・高校における部活支援について外部指導員の活用や民間団体との連携による新たな指導体制の構築、又、教員が子どもと向き合う時間を確保するため、新居浜市・西条市をモデル地域に指定し小中学校現場における業務改善の推進を図る取組みなどが盛り込まれました。
福祉分野では、介護職員の処遇改善が進むよう介護サービス事業者に対し助言を行いますとともに、国の制度活用の促進を図る取り組みが、その他、JR新居浜駅のバリアフリー化の支援や本年10月に実施される衆議院議員補欠選挙への対応予算が盛り込まれています。
2つ目の柱である追加の公共事業ですが、これは2月の当初予算成立後に国の内示、つまり、ここに幾ら、ここに幾らと具体的な箇所付けが行われた事業です。
道路の改良や橋りょうの耐震補強、河川・海岸・砂防施設の整備といった防災・減災対策を中心に、県内景気の下支えを図る内容となっています。
以上が今回の補正予算案の主な内容ですが、予算以外では伊方原発1号機に対する課税についての条例改正案が提出されます。
皆様ご案内の通り、四国電力は昨年3月、伊方原発1号機の廃炉を決めましたが、その後の手続きが進み、現在、国の方で廃止措置計画の審査が行われております。これが認可され今後廃炉作業が進んでいくとなりますと、現在の条例内容では課税できなくなり、年間約2.6億円の県税収入がなくなります。
今回の条例改正案は、約40年かかるといわれる廃炉作業中にも、これまでより若干金額を引き下げながらも年間約2億円を確保できる形で課税できるようにするものです。
県議会で決議されれば総務省に報告、そして国の同意が得られれば施行されることになります。詳細を注視してまいりたいと思います。
議案以外の話題としまして、会期中の来週6/22は「えひめ国体・えひめ大会開幕まであと100日」の節目となるのですが、この日、全議員・理事者がお揃いの国体ポロシャツを着用して本会議に臨む予定です。おそらく各局でニュースになろうかと思いますが、9月の開催に向けてさらに機運を盛り上げてまいりたいと思います。
天皇皇后両陛下をお迎えし、全国から約70万人が来県、600億円超の経済効果が見込まれる、本県にとっては本年最大、最重要の行事となります。県民の皆様のご協力を得て何としても成功させたいと思います。
そしてその上で重要なことは、えひめ国体・えひめ大会の成果を一過性に終わらせるのではなく、どう次につなげるかであります。
2020年東京オリンピック・パラリンピックで県勢のメダル獲得につなげる、あるいはリピーターとして再度愛媛にお越し頂いて交流人口の拡大につなげる、また、本県特産物の知名度アップにより生産や販売増につなげる等々、県下それぞれの地域で、それぞれの立場で、未来につながるストーリーを描きながら、県民総ぐるみで準備していければと思います。
本日は、今週から始まる県議会6月定例会の概要についてご報告させて頂きました。しっかり準備して臨んでまいりますので、今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 17:00