6月定例会も、いよいよ明後日が閉会日。小雨そぼ降る今朝は、いつもの場所からスタートです。本文とまったく関係のない写真は、マイカーにいつもスタンバイさせている、私の七つ道具。年月とともに愛着が湧いてきて、最近は、雨にぬれた後のタオル拭きもまた楽し、という心境です。宜しければ、以下ぜひご一読くださいませ。
「皆様、おはようございます。公明党・愛媛県議会議員の木村ほまれでございます。
現在開会中の県議会6月定例会も早いもので明後日、会期末を迎えます。先週は一般質問が行われ、12名の議員が登壇しました。
着々と近づく国体関連はもちろんですが、観光政策や疲弊する公共交通、少子化対策など、本県が直面する喫緊の課題から長期的展望まで多岐にわたる質問がなされました。
本日はその中から主な質疑について、私なりにまとめた形でご報告したいと思います。
まず、連日報道が続く「今治市・獣医学部新設」問題であります。自民・社民の議員がそれぞれの角度から取り上げ、理事者の見解を質しました。
中村知事は「本県における公務員獣医師の慢性的な不足の解消や若者の地元定着による地域活性化のために、獣医学部の新設は意義がある」と強調した上で、
具体的には「県の獣医師職員採用が直近3年間で16人の予定に対して11人にとどまり人員確保に苦慮している」ことや「鳥インフルエンザや口蹄疫など感染症の防護策で獣医師の役割は極めて重要だが、獣医大学は全国16大学の定員の内、8割以上が東日本に集中しており、西日本では2割以下、四国はゼロという地域偏在が存在する」と指摘。
また、地元今治市への経済波及効果にも言及し「シンクタンクの試算によると、学生・教員合わせて1,000人以上が定住することにより、毎年20億円以上が見込まれる」とされ、地域経済の振興への期待が示されました。
一方、政府に対しましては「情報を開示し、経緯や必要性などを丁寧に説明して頂き、国民の疑念が払拭され無事に開学が迎えられることを願っている」と述べられ、
上限96億円の施設整備補助に関しては「国の設置認可後に、今治市から正式な要請を受けた時点で、県としての本格的な議論を開始する」との考えが示されました。
次に、「愛媛国体・全国障がい者スポーツ大会に向けた準備状況、リハーサル大会を踏まえた改善点はどうか」という質問に対し、
理事者からは「懸案だった1日最大2万人分の宿泊先確保、ピーク時700台以上のバスの手配などは順調に進んでいる。
一方で、開閉会式当日の会場周辺の渋滞対策、天皇皇后両陛下ら皇室の皆様がご来県される場合の対応や、多くの県民が応援に参加する仕組みづくりなどは、今後さらにペースを上げて取り組む必要がある。」との認識が示されるとともに、
「5月のリハーサル大会では競技時間の管理や動線確保、駐車場運用などの問題点が明らかになったため、業務別研修等によって大会運営の熟度を高めていきたい。」との答弁がありました。
「伊方原発1号機に課税する条例改正案の内容はどうか」という質問に対しては、
「1号機は熱出力に応じて課税する出力割の核燃料税を適用しており、その財源は安全防災対策などに充てているが、国の廃止措置計画認可後は課税の対象外となり、このままだと税収が得られなくなる。
しかし40年といわれる廃炉作業期間にあっても安全対策は引き続き必要不可欠であり、今回の条例改正案で1000kw当り3カ月ごとに3万円の税率を設定した。」との答弁がありました。
続く質問は、私の元にも多く寄せられた皆様からのご要望であります「精神障がい者のバス料金割引制度導入について」です。
ちなみにこの割引制度が導入されていないのは全国で愛媛県だけであり、先日の地元紙でも大きく報道された通りであります。
これに対する理事者の答弁ですが「これまで県精神保健福祉士会などと連携し、バス事業者等に制度導入を働きかけてきた。ただし企業収益に直結するため、導入についてはあくまでも経営判断。
導入済みの他県では、事業者が行政からの補助なしで主体的に取り組んでいることを踏まえ、バス事業者に対し障がい当事者の声を伝え、導入実現に向けて粘り強く働きかけたい。」とのことでした。
ぜひ、10月の全国障がい者スポーツ大会開催までに制度導入が実現できますよう、私も県の取り組みを後押しするとともに、事業者の方々には当事者のご心情を深くご理解頂き、スピーディ果敢な経営判断を心から期待したいと思います。
次に「部下の仕事と家庭の両立を支援する県版イクボス「ひめボス」など女性の活躍推進の展開は」との質問です。
理事者からは「19日現在「ひめボス」宣言事業所は304に拡大し、民間のイクボス充実度ランキングで全国4位に入った。今後は県内の先進事例を発掘するグランプリの開催や、愛媛大学と連携した女性活躍推進の講義などを実施する。」との答弁でした。
私も5/8の街頭演説・ブログでアピールさせて頂きましたが、更に女性活躍推進の機運が増すよう引き続き取り組んでまいりたいと思います。
次に「教員の長時間勤務をどう改善するか」について、
理事者からは「昨年10月に県教職員業務改善方針を策定し、弾力的な教員配置や事務処理の効率化などに取り組んでいる。
部活動では週1回以上の休養日の設定を県立学校や市町教育委員会に指導し、5月1日現在で県立学校全65校と公立中学127校のうち104校が設けている。」との答弁がありました。
この問題は全国の学校現場が直面する共通課題であり、残り23の公立中学校への休養日導入も含め、引き続き注視してまいりたいと思います。
本日ご紹介した一般質問の質疑は、登壇した12名すべての質問の内、ごくごく一部です。多数の質疑の中には皆様が深く関心を寄せられるテーマが必ずあると、実は私、確信をしております。
すべての詳細は県議会ホームページの「インターネット議会中継」に録画でUPされておりますので、ぜひご覧頂ければと思います。
本日の県議会はこの後、常任委員会が一斉開催となります。私も、所属する経済企業委員会に準備万端、臨んでまいります。概要については来週ご報告させて頂く予定ですので、今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 18:30