本日は、
山本ひろし参議院議員に随行する形で、
今治市の石井議員、渡部議員とともに
上島町を視察しました。
まず、
因島・土生港から船で生名島・立石港に渡り、
車で生名橋を通って佐島へ、
次に、
弓削大橋を渡って弓削港から船で魚島へ、
そして船で岩城島を周回しつつ、
因島へ帰還するという、
見方を変えれば、
ミニ瀬戸内クルージングのような視察行程でした。
佐島では、
中世の塩田跡である宮ノ浦(みやんな)遺跡の
発掘調査現場を視察。
同町では4年前から、
愛媛大学考古学研究室(村上教授)と
上島町教育委員会(亀山教育長)が合同で
発掘調査を続けているのですが、
先頃、ユネスコ国内委員会が
世界記憶遺産の登録候補として選定した
京都市の国宝・東寺の古文書
「東寺百合文書(とうじひゃくごうもんじょ)」に、
当時、塩の荘園であった上島町の
「弓削島荘」に関する記述が多数見られることから、
それを裏付ける意味でも、極めて重要かつ
貴重な調査となる可能性が出てきたわけです。
そこで今回、
塩を所管する財務大臣政務官である
山本ひろし参議院議員に対し、
ぜひ国としても強力な後押しを
という陳情がなされたのですが、
私も発掘調査の学術的な意義について
今一度認識を深めることができ
関係各位に感謝を申し上げたいと思います。
次に訪れた魚島は、人口178人。
これは1947年のピーク時に比べると
1/10レベルとのこと。
松崎支所長によれば、
この島には、何をおいても水と船と医者が必要で、
ぜひ国の力強い支援をとの話がありました。
レクチャの後、
保健福祉センター「竜宮苑」、
海水淡水化施設、
魚島開発総合センターなど視察を行いましたが、
常駐の町職員と島民が一体となって
島の日常を支えている様子や、
その後の岩城橋の着工予定現場の船上視察も含め、
全部離島である上島町が抱える課題を
現実問題として体感させて頂きました。
昨年改正された離島振興法で、初めて
離島の定住促進は国の責務ということが
法律上明記されたわけですが、
その意味では
全国で3番目に有人離島数が多い本県に対して、
より力強い国の支援が得られるよう取り組むとともに、
本県独自の離島振興施策が前進するよう、
視察を糧に全力で取り組んでまいりたいと思います。
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 22:00