2/14-15の2日間、同僚の玉井県議とともに
福岡市で開催された議会改革セミナーに出席しました。
講師は両日とも、
三重県議会議員の三谷哲央氏。
議会改革といえば三重県議会、
といわれるほど先進的で大胆な改革で有名ですが、
三谷氏は、これまで20年にわたり、
その中心的な役割を果たしてこられた方です。
20年、という歴史の分厚さに圧倒されながら、
三重県議会改革についてお話を伺いました。
最初のきっかけは1995年、北川知事の誕生。
当時は官官接待や
予算の不適切執行が全国的に問題化しており、
三重県でも裏金作りが発覚するなど
惨憺たる状況下での就任でしたが、
ここから
県庁組織を一変させる北川改革が始まったのです。
ご案内の通り、地方議会は二元代表制。
着々と改革の実を上げる知事に対し、
もう一方の代表である県議会は
急速にその存在感を失いつつありました。
その危機感が議会改革の原動力となって、
1996年、
議会改革検討委員会が設置されたところから
実質的な改革がスタート。
最初に、
三重県議会の基本理念と5つの方向性を定め、
これに沿って新たな取り組みを実行。
例えば、
本会議のTV中継や一般紙での定例会日程広告、
正副議長選における所信表明会の実施、
傍聴規則の見直し、
事務局の強化、
文書連絡のメール化、
本会議録のCD化、
文書質問制度の導入、
会期の通年化、
政策討論会議の設置などなど。
これらはあくまでも一部事例の羅列ですが、
会派を越えて一枚岩となった議論の積み重ねが
水面下に分厚く裏づけとしてある、
そこに最大の改革成果がある、と私は感じました。
正に、「格に入り格を出でてはじめて自在を得べし」。
ご当地三重県出身の松尾芭蕉に習って、
三重県議会の軌跡を謙虚に追いかけながら、
これが愛媛モデルの県議会改革、
といわれる実を上げてまいりたいと思います。
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 22:00