本日は、仙台市議会と南三陸町観光協会を視察。
仙台市議会では「東日本大震災における被害状況
及び復興状況」についてお話を伺いました。
死者704名、行方不明者26名。
被害推定額、約1兆297億円。
沿岸部を中心とした甚大な被害状況について
資料をもとにつぶさに、また、
防災ヘリが捉えた、震災当日の津波が押し寄せる
壮絶な瞬間を、映像で確認させて頂きました。
見終えてしばらく声が出ない、どころか一瞬にして、
あの3月の、TVを前にした呆然、に逆戻りです。
が、前に進めなくてはなりません。
仙台市ではこの間、今後5カ年にわたる震災復興計画
を策定し、多様な市民の声を踏まえ今月末に、確定。
��1月の臨時議会での議決を目指しているとのことで、
その概要についてご説明頂きました。
しなやかでより強靭な都市の構築に向けて、
��00万市民の本気と熱意が伝わってきました。
但し、
計画遂行にはあまりにも多くの法整備が伴い、
これを実現するには相当の困難が必至ともいえ、
市と県がどのように国を動かすことができるか、
まさに地方分権を一歩進める戦いでもあります。
その意味では、本県も立ち位置は同じです。
共闘支援体制を継続してまいりたいと思います。
次に向かったのは、南三陸町観光協会。
観光復興プロジェクトについてお話を伺いする前に、
語り部ガイドさんのご案内により被災地を視察しました。
防災対策庁舎では、最後まで防災放送で避難を呼びかけ
犠牲となられた遠藤さんをはじめ、多くの犠牲者の皆様に
心からご冥福を祈り、全員で黙とうを捧げました。
震災を教訓とし風化させないことが私たちの使命、
との語り部ガイドさんの思いをしっかりと受け止め、
つなぎ、広げてまいりたいと思います。
そんな視察の途中、異変に気づきました。地盤沈下です。
私たちが滞在していたつかの間でさえ、次第に海水が
陸地にあふれこんでくる様子がわかりましたが、
お話によると町沿岸部では、震災前に比べ
��0cmから1m近く地盤が下がったとのこと。
一瞬で地形さえ変えてしまう自然の摂理に圧倒され、
ここでもまた、声と色を失う思いに駆られました。
そんな中、
協会では観光復興プロジェクトを数々手掛けられ、
“失ったものは多いけれど学んだことの方が遥かに大きい”、
“被災地としてではなく、
こんなに復興した地としてお越し頂きたい”、
といった情熱がほとばしるお話を伺い、
逆にこちらが勇気づけられるひと時となりました。
南三陸町の1日も早い復興を心から祈念しつつ、
体感した自然の脅威と犠牲者への敬意を忘れず、
更なる復興支援と本県の防災力強化に向け、
全力で取り組んでまいりたいと思います。
��S.
写真は、地盤沈下で海水が流れ込む寸前の南三陸町。
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 15:37