政治家の発言と責任は、どこまでも重い。
まして閣僚となると、なおのことだ。
災いは口より出でて身をやぶる、である。
かの問題発言の原因は、どこにあったか。
心に思うところを意見、といい、
意見を述べるを発言、という大辞泉によれば、
それは、心である。
心にあるものが、いざというときに表われるのだ。
とすれば、政治家は常に、心をどう磨き、保つか、
修行ともいうべき、その屹立とした矜持が問われよう。
さて、と自身に置き換えてみながら、
今日も、いくつかの市民相談をお預かりした。
次々と、未経験領域が押し寄せる。
その都度、先輩に相談しながら、書に触れながら、
誠実に、慎重に、取り組ませて頂く毎日だ。
また、相談者に対して、回答をお返しする際、
自身の発言に配慮は足りているか、油断はないか、
これでよかったか、といつも考える毎日ともいえる。
辞任のニュースを聞きながら、私は。
失言を恐れるよりも、失言が出ない心を鍛えたい。
目の前の、そのお1人の気持ちにいつも寄り添える
自分でありたい、と決意する。
災いは口より出でて身をやぶる、の次の句は、
幸いは心よりいでて我をかざる、である。
明日も、心から、出発だ。
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 15:37