午前10:00、地域活性化特別委員会に出席。
といっても、今日は、県内の地域活性化先進地を視察することになっており、
冒頭の視察施設説明の後、委員一同マイクロバスに乗り込み、一路、南予へと向かったのである。
最初に訪れたのは、宇和島市津島町のベルグアース㈱様。
知る人ぞ知る、育苗生産量日本一の、アグリベンチャー企業である。
��ご参照URL⇒ http://www.bergearth.co.jp/ )
山口社長がご都合により不在で、直接思いを伺いたかっただけにとっても残念だったが、
どっこい、若い社員の方々から、自信と誇りと情熱にあふれたレクチャを頂き、新鮮な感動を覚えた。
伺えば。
前身の㈱山口園芸時代の経営苦境のさなか。
若き山口社長は、衰退著しい農業界全体をじっくり見ていく中で、ある数字の変化に着目したという。
ズバリ、果菜類の生産額である。
果菜類というのは、キューリ・ナス・トマト・ピーマンなどの野菜のことだが、説明によると。
農業生産額約8兆円の内、野菜類が約2兆円を占め、その内の46%が果菜類なのだそうだ。
野菜類の生産額が、もはや米を上回り、しかも果菜類がひと際伸びている、という変化。
そして、もう1つは、苗。
ほんの10数年前まで、キューリなりトマトなり、ほぼ100%生産農家自身が種から苗を育てていた。
しかし、高齢化が進み、育苗の労力をこなせなくなり、徐々に苗は買うものとなりつつあった、というこの変化。
伸びる市場と、潜在ニーズの拡大、そして、自社の強みである育苗。
これらを重ねると、新たな市場が見えてきた。
そして、フラワーから果菜への転換こそ、まさに大きなビジネスチャンスと判断されたのである。
以来、南予から日本農業に革命を、と志を胸に挑戦を続け、今、名実ともに育苗生産量日本一となった。
しかし、夢はまだまだ続く。
その夢は、本拠地宇和島を、植物培養やバイオ研究のシリコンバレーにしたい、と果てしない。
ベルグアース㈱様に、心からエールを送りたい、と思う。
その後、大洲市の、農業生産法人㈲グリーンサラダ様( http://www.yuis.info/company/green.html )、
内子町の、内子フレッシュパークからり様( http://www.town.uchiko.ehime.jp/sightseeing/kankou_karari.php )
を訪れ、各代表者からお話を伺った。
自ら直面したリスクと真正面から向き合い、大胆な仮説思考による試行錯誤をいささかも恐れず。
受動から能動へ、自らの地域は自ら活性化させるのだ、との信念に基づく点が見事に一致していた。
県内に、お手本は、ある。
生き残りをかけた、地方の活性化競争の時代に。
愛媛全体がきちんと活性化していけるように、
政治家もまた、生き残りをかけた成果競争時代に入っていることを知らねばならない、と痛感した。
��写真は、昼食で立ち寄った南楽園で見た、ステキな飾り雛)
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 15:37