午前、支持者会合に参加させて頂く。
午後、自宅にて政務。
につき、上京ネタ第4弾。
今日は、東京ミッドタウン、について。
昨年3月のグランドオープン以来、常にマスコミの注目を浴び、
東京で今、最も勢いのあるスポット、と言っても過言ではなかろう。
その、東京ミッドタウンとは。
防衛庁跡地の再開発計画により誕生した、商業・ビジネス・文化等の大型複合施設であり、
その半径1.6km以内に、大使館がズラリ、インタナショナルスクールがズラリ、
六本木ヒルズ、国立新美術館、赤坂Bizタワーなど挙げるとキリがない、
インターナショナルなエリアなのである。
まさに、世界の交差点。
恐るべし、六本木、なのである。
が、私がここに訪れた目的は、その部分のスゴさ、ではない。
“ユビキタス社会”を体感すること、であった。
ユビキタス社会を、私の理解で、かいつまんでいうと。
いつでも、どこでも、誰でも、
必要なときに、必要な情報やサービスが得られる、
ストレスフリーのコンピュータ情報社会、となる。
で、この東京ミッドタウンに、
ユビキタス・アートツアーという催しがあることを知り、
これはぜひ体験を、と思ったのであった。
このツアー、要は、芸術作品のオリエンテーリング、である。
四国88箇所巡り、ならぬ、六本木アート20箇所巡り、といってもよい。
つまり、ミッドタウン・タワー、イースト、ウエスト、ハイブリッドガーデン、
といった広大なビルと敷地内に点在設置されたアート20作品を、
ユビキタス・コミュニケータという、
携帯端末のナビゲーションにより個人で巡回する、というプログラム。
私は、7つのコースの中から、アート堪能コースを選んだ。
そして、スタッフのレクチャをひと通り受けて、いざ、出発。
全館に張り巡らされたセンサーにより、イヤホンから、
歩くタイミングに合わせて、実に的確な誘導アナウンスが流れる。
ほぉ~、と感心しながら、どんどん作品を巡っていった。
特に、“この作品気に入った”、と思えば、
携帯端末のメニューボタンで様々なコンテンツが楽しめる。
例えば、作家のインタビュー。
作品への思いや、伝えたいメッセージに聞き入る。
あるいは、製作風景。
外国から石を切り出し、磨き、スタッフと議論し、岩石と格闘する風景。
完成したアートが巨大クレーンにより、数十メートルの上空から、
しかもミリ単位の誤差しか許されない、シリアスな搬入設置風景など。
私は、アートには疎いと自覚するが、
これなら容易に情報の深堀りが可能だし、第一、楽しめる。堪能できる。
で、全20作品を1時間強で見終えることができた。
さて、ツアーを体験してつかみたかったのは、この感覚である。
いうまでもなく私は、東京ミッドタウンに、何の土地勘もない。
その私が、である。
少しもうろたえることなく、広大な敷地内を誘導どおり移動できたのだ。
これを、防災に使えないか、である。
いざ地震や火災などの災害が発生したときに、
心理的なパニックとともに必ず起こる、情報伝達の混乱と不能。
ビル全体が、町全体が、ユビキタスであるならば。
避難に必要な情報が、必要な人ごとに、町ごとに届けられるならば。
おそらく被害を、画期的最小限に抑えることができるのではないか。
また。
私は、ほとんど芸術に造詣はない。
放っておいても、この先、近代芸術に入門します、という可能性は極めて低い。
その私が、少しのストレスもなく、アートに触れ、感動したという事実。
これは、観光を始めとしたビジネス全般、あるいは、
情操教育、生涯教育など教育全般に、十分に応用可能、と思うのである。
ユビキタス社会。
それは、わたしたち公明党がめざすユニバーサル社会の、必要条件。
財政難だから、という発想は拭いたい。
県民生活の安心・安全・満足の最大化のために、
そこをゴールとして何ができるか、何をなすべきか、考え続けてまいりたい。
��写真は、東京ミッドタウン・ユビキタス・アートツアーの携帯端末。)
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 15:37