夕方まで、降らんといて。
��M8:00。
微妙な曇り空を見上げながら、心でつぶやく。
今日は、
松山市立雄新中学校の第62回体育大会、の日。
この日のために準備頂いた生徒や関係者各位の、
せっかくのご努力を、台無しにしたくなかったし、
順延となると、
もう1回分の労力とモチベーションが必要になるし、
第一、初めてお招きを頂き参加させて頂く私としては、
雨男の不名誉は、できれば避けたかったのである。
微力ながらも一念が届いたか、無事晴天での開催となった。
よかった、ホッ。
予定通り、のAM9:00。
固唾をのむ思いで始まった、開会式。
きびきびと集合・整列し、私語も一切なく。
粛然というか凛然というか、その、爽やかで清々しい、
生徒たちの姿に、思わず胸が熱くなった。
渡部清校長からは、
練習期間から今日まで積み上げてきた、この体育大会を通して、
集団規律の大切さと、全力を尽くすことの大事さを、学んでほしい、
との訓示があった。
その通り、と思うし、深い、話だ。
一番多感で、心も体も柔らかで、大人への端境期。
そんな中学時代だからこそ学べる、大事なポイント、であろう。
さて、演目が始まった。
恐縮にも、渡部校長のとなりで、
解説を頂いての観覧となったが、
おかげさまで、浅学の私にとっては、
様々ご教授を賜り、大変貴重なひとときとなった。
御配慮に心より感謝申し上げたい、と思う。
その雄新中学校は、県下有数のマンモス校で、
全校生徒数763名。
それでも、今から20年くらい前に比べると、
約1,000名も減少した、とのことである。
少子化といわれる中での生徒数の多さに驚くべきか、
この間の生徒数の減少の大きさに驚くべきか。
また、渇水が懸念される松山市の水事情により、
運動場には“にがり”を撒いている、とのこと。
通常は、砂ぼこりが巻きあがらないよう水を撒くものだが、
にがりの保湿効果で代替している、のだ。
また、同校には、
知的・精神・肢体の特別支援学級が3クラスあり、
他の生徒とわけへだてなく一緒に、
また助け合いながら競技参加していることや、
英語の授業では、
外国人指導助手がサポートについているのだが、
市教育委員会派遣のジャマイカ出身の女性ALTも、
生徒たちと一緒になって、汗をかいていたのである。
どの演目も、どの瞬間も、みな一生懸命で。
全力で競い合う、その真剣な表情とまなざしに。
ころんでも、引き離されても、諦めず、
最後まで競技を貫く姿に、私は終始、感激した。
そんな生徒たちに、
忘れかけていた、大事なことを教えて頂いた気がする。
本大会のスローガンは、
“その1秒に かける思いは 無限大”、だが、
私もまた、これから続く1つ1つの活動を、
そうした思いをもって取り組まねば、と強く決意させて頂いた。
ご案内とご対応を頂いた渡部校長、関係者各位と、
何よりも、
多くのことを教えてくれた、元気ハツラツの生徒諸氏に、
心から感謝を申し上げたい。
��写真は、渡部校長のもと、生徒代表による、宣誓のシーン。)
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 15:37